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Bondee(ボンディー)の危険性がヤバい?個人情報流出やクレカ不正請求も!利用上の注意点まとめ

bondee危険性画像

シンガポール発の次世代メタバースSNSアプリとしてアジア圏で大流行中の「Bondee(ボンディー)」。

InstagramやTwitter、TikTokなどでじわじわと拡散され日本でもブームが起きていますが、一方でアプリを使用する上での危険性も話題になっているようです。

TwitterやインスタグラムなどのSNSアプリには知らない人と繋がるリスクがありますが、Bondeeではそれ以外に個人情報の流出やクレジットカードの不正請求などの疑惑が浮上しているようです。

今回は、現在流行中のメタバースアプリ「Bondee」の危険性について、海外の事例やネットの声をまとめてお届けしていきます。

Bondee(ボンディー)の危険性がヤバい?

アジア圏を中心に流行中のメタバースSNSアプリ「Bondee(ボンディー)」は、自分のアバターを作成し、メタバース上で友だちとコミュニケーションが取れる“次世代アプリ”と言われています。

アメーバピグの現代版のような機能ですが、ビジュアルのポップさなどからアジア圏で大ヒットし、日本でもインフルエンサーなどが紹介するや否や一気にユーザーが増えています。

ただ、普及と同時にアプリの危険性について怪しい噂も出ているようです。

東南アジアではクレカ不正請求も?

Bondeeがローンチされてから、東南アジアではクレジットカードの不正請求があったという話題が広まっています。

台湾やマレーシア、台湾ではBondee登録後にクレジットカードの情報が流出・悪用されたというユーザーのツイートが拡散されました。

しかし、Bondeeの親会社Metadream(メタドリーム)は、ユーザーのクレジットカード情報が漏洩したという主張に反論。また、現在財務の詳細を収集していないと付け加えました。

Bondeeサイドは、クレジットカード情報の流出に関しては「当サービスの利用とは関係のない偶然」という姿勢を取っています。

ただ、後に紹介しますがBondeeは利用規約上何かが起きても責任は取らないというスタンスなので(こういった規約自体は珍しいものではありません)サービスを使用したい人はその辺りも理解しておく必要がありますね。

中国のバックドア疑惑も

日本よりも先にBondeeが流行した台湾では、中国によるバックドア疑惑も話題になっています。

バックドアは、直訳すると「裏口」や「勝手口」を意味します。

ITやセキュリティの分野では、攻撃者が管理者に気づかれないようにコンピュータへ不正に侵入するための入り口を指す言葉として使用されます。

Bondeeを運営するメタドリームは、2022年9月に登録されてシンガポールの共有オフィススペースに登録されていますが無名の会社で実態もよく分かっていません。

代表取締役の名前も検索しても出てこないため、「SHE IN」のようにアメリカに本拠地を置きながら実態は中国の企業…という可能性もゼロではありません。

前身アプリのトラブル(後に紹介しますが)もあり、中国がアプリを経由して不正アクセスをしているのではないかという疑惑が浮上しているようです。

Bondee(ボンディー)の注意点・知っておきたいこと

日本でも流行りつつあるBondeeですが、海外では怪しい噂が多く広まっています。

ただ、様々な噂がある中でもアプリを使用してみたいという人が多いのも事実だと思います。

ここでは、Bondeeを使う上での注意点や知っておきたいことをお話しさせていただきます。

注意点①前身サービスの存在

Bondeeは全くの新しいアプリとしてリリースされていますが、実は前身アプリの存在があります。

元々は中国企業の「zheli」が提供したサービスに「啫喱(TLUE.LY)」というアプリがありました。

bondeeとTrue.lyの画像

「TLUE.LY」は2022年1月にリリースされ約200万ダウンロードを突破しましたが、その後個人情報漏洩疑惑やユーザー体験の悪さなどが指摘されサービス停止に追い込まれました。

その後、「TLUE.LY」の全知的財産権を、シンガポールの会社メタドリームが買収。「Bondee」としてグローバル展開したのです。

買収後もほぼサービス内容が同じとなると、前身アプリの危険性は孕んだままなのではないかと考えられているんですね。

Bondeeの個人情報流出についてもただ根拠のない噂ではなく(もちろん中にはガセネタも含まれている可能性はありますが)過去のサービスのトラブルなどから個人情報漏洩の噂が絶え間なく上がり続けているわけです。

注意点②規約の内容

アプリには利用規約というものが存在しますが、サービスを利用したい人はBondeeの利用規約についてもしっかりと目を通していきましょう。

ざっくりと一部を抜粋するだけでも、

  • ユーザーがBondeeにアップロードしたデータはメタドリームの著作権になる
  • Bondeeがユーザー情報として電話番号等を収集する
  • Bondeeはユーザーのデバイス内のカメラ、写真アルバム、マイク、連絡先リスト、メッセージ通知等の権限にアクセスし、関連するデータを収集し、使用することもある

怖い内容が書かれていることが分かりますね。

アプリに登録する際に入力する情報は、名前、アカウント ID、パスワード、携帯電話番号、生年月日のみになりますが、それ以上の情報が収集される可能性はあるということです。

ちなみに、二番目にあるBondeeがユーザー情報として収集する内容については…

電話番号、連絡先、IPアドレス、デバイスメーカー、デバイスのモデル、デバイスのメモリ、重力センサー情報、バッテリ状況、デバイスシステムおよびシステムバージョン、広告識別子、ネットワーク種別、通信事業者、デバイスID、IMEI、Android ID、タイムゾーン設定、電話の言語、電話の地域、画面の解像度および輝度設定

などと、かなりの情報量が並んでいます。

勝手に携帯にアクセスされて、連絡先やアルバムのデータを収集され、しかも使用される可能性がある。

今Bondeeを利用している方々はこれに同意しているということになります。

一般的に考えられるアプリの機能を越えるアクセス権限を要求するアプリには注意したいですね。

注意点③クレジットカード情報が流出する可能性

Bondeeユーザーのクレジットカード情報が流出&悪用された疑惑について、一部では

電話番号やアルバムにアクセスされただけでクレジットカード情報が抜かれるわけがない!

という声もあがっています。

確かに、電話番号や連絡先、アルバムにアクセスしただけでクレジットカード情報が抜かれるということはありません。

ただ、以下のような状況は、不正なアクセスがあった場合にクレジットカード情報が流出する可能性があると考えられます。

  • アルバムの中にクレジットカードの番号等財務情報が映った写真・スクショがある
  • 財務情報がわかる写真等をBondeeアプリ内で使用する

財務情報をスマホの写真に撮っている方は意外に多いとされていますので、気をつけたいですね。

また、繰り返しにはなりますが、利用規約上はBondeeやユーザーの携帯にアクセスをしてデータ収集・利用できることになっていますので、上記のポイントを気をつけていたとしても個人情報が抜き取られるリスクがなくなるわけではありません。

注意点③見知らぬ人と繋がること

Bondeeに限らず、SNSアプリで注意したいのは見知らぬ人と繋がることです。

日本国内でも、これまでTwitterやインスタグラム、古くはミクシイなどのツールを使った事件や事故は多く発生してきました。

特に、SNSを通じて犯罪の被害にあう未成年の数は増加する一方となっています。

アプリを使用したいという方は、顔が見えない相手とやりとりをすることのリスクを今一度考えてから利用したいですね。

悪人は善人のふりをして近づいてくる人が大半です。

やたらと個人情報を聞き出してくる、直接会おうとするなど、少しでも怪しいと思ったら無視をするなど危険を回避する術を持っておきましょう。

注意点④不自然な流行

日本では2023年から急速にZ世代を中心にBondeeが流行り始めましたが、不自然なくらい推されていると感じませんか?

一時期から人気のインスタグラマーたちがこぞって利用を始め、それをみた一般の方々が次々にアプリをインストールしています。

なんとなく「ただ流行っているから」という理由だけで、よく確認もせずにアプリをインストールした方も多いのではないでしょうか。

利用規約をしっかり読んでアプリをインストールした方はほんのひと握りだと思います。

今回紹介したような前身アプリでのトラブルや利用規約の内容を知ったら、利用を踏みとどまった方も多いのではないかと考えられます。

自分が影響を受けたインスタグラマーも、何も知らずにただ誰かからおすすめされたから利用しているだけかもしれません。もしくは企業からお金をもらってPRしているのかもしれません。

不自然な流行が起きている時こそ注意をして、本当に自分に必要なサービスなのかどうかを見極めていきたいですね。

Bondee(ボンディー)の危険性にネットの反応は?