2022年11月2日、歌手の藤井風さんが過去に投稿したカバー動画にて、歌詞に差別用語が使用されていたことについて謝罪をしました。
藤井風さんはカバー動画を非公開としましたが、ネット上では「どの曲のどの歌詞だったのか」が気になるという声もあがっています。
この記事では、藤井風さんが謝罪をすることとなった楽曲がなんなのか、Nワードの歌詞の内容などを紹介させていただきます。
藤井風が謝罪した理由や経緯は?
引用:スペースシャワーTV
シンガーソングライターの藤井風さんが2022年11月2日に自身のTwitterを更新。
歌詞に差別用語を含む曲をカバーした過去の歌唱動画について「気分を害された方々には大変申し訳なく思っています」と英語で謝罪しました。
In regards to mistakes I’ve made because of my ignorance, I am deeply sorry. I never meant to offend anyone in anyway. It will never happen again.
I am going to keep learning. I love you.— 藤井 風 (@FujiiKaze) November 1, 2022
動画は4年前にYouTubeで公開されたもので、現在非公開となっています。
謝罪までの経緯がこちら
藤井風さんが謝罪することになったきっかけは、海外ファンからの指摘です。
ことの経緯を簡単にまとめたものがこちら。
・10月31日深夜〜11月1日未明、過去動画のNワードに気がついた海外ファンが藤井風さんに向けて「間違いを正した方が良い」とメンションをつけて指摘(Nワードについての説明の記事リンクも添付)
・指摘内容は「意図的ではないにしてもNワードに傷ついた」「社会問題にもなりかねない」などと、藤井風さんが海外進出の前に気がついて直して欲しいというもの
・10名前後の海外ファンが協力して藤井風さんやスタッフにメンションを送る
・気がついた藤井風さんorスタッフは10分ほどで動画を削除する対応
・動画の削除に気が付いた海外ファンは該当ツイートを削除(藤井風さんへのバッシングを防ぐためとみられる)
・海外ファンは藤井風さんの謝罪を認め、感謝の意を示した
経緯を見ると、海外の方からの指摘はバッシングではなくあくまでも藤井風さんの海外ファンの優しさからくるアドバイスだったことが分かります。
炎上というよりかは、親切心からくる指摘です。
藤井風さんも迅速に対応し、言い訳せずに真摯に謝罪をしたことで、現在は海外ファンからも受け入れられている状況です。
藤井風が謝罪したNワードの曲や歌詞は何?
2018年に藤井風さんが投稿したカバー動画は、m-floの楽曲をもとにしたマッシュアップ動画です。
今年の夏、
m-floの大名曲‘come again’に、
有名な洋楽を3曲のせて、
ふざけたビデオまで作っていました🤯
著作権の関係で本物の音源が使えなくなったのは残念ですが、福山Cableさんの尽力で、形を変えて再度公開できました。感謝です🙏
Ed Sheeran「Shape Of You」パートを少し pic.twitter.com/hrsBp8kYQa— 藤井 風 (@FujiiKaze) November 23, 2018
使用された楽曲はこちら。
- m-flo「come again」
- Carly Rae Jepsen「Call Me Maybe」
- Ed Sheeran「Shape of You」
- Nicki Minaj「Super Bass」
この中でNワードが使用されている楽曲は、Nicki Minaj(ニッキーミナージュ)の「Super Bass(スーパーベース)」です。
2011年4月5日にリリースされた「Super Bass」は、
楽曲内に登場する、Nワードの歌詞と和訳がこちら。
This one is for the boys in the polos
Entrepreneur niggas and the moguls
He could ball with the crew, he could solo
But I think I like him better when he dolo
ポロシャツ着てる男の子に捧げるわ
黒人実業家や大物のことよ
彼は仲間とも楽しめるし 一人でも楽しめるわ
私は彼が一人のときのほうが好きよ
この中の「nigga(ニガー)」というワードが、Nワードと呼ばれる差別用語です。
「ニガー」の歌詞はなぜアウトなのか?
「ニガー」というワードは英語圏において、黒人を指す蔑称として使われるスラングです。
和訳すると「黒んぼ」などの人種差別用語です。今は日本でもほとんど使われていない言葉ですね。
黒人奴隷を侮辱的に意味する中傷語ではありすが、近年ではヒップホップ・ラップなどの歌詞で頻繁に使われているため、若者の間では軽く捉えている方も多くなってきています。
ニッキーのように黒人たち本人が楽曲などで使うことはOKと見られることもありますが、欧米では当たり前に禁忌とされているワードであり、使用された際には一定数の批判は起こっています。
黒人以外が使うと、黒人本人が使うよりももっと酷い侮辱的な意味合いで受け取られてひどくバッシングが起きることがあります。
藤井風さんはあくまでもカバーとしてこの楽曲を選んで歌っただけで、差別的な意識がないことは分かりきっていることです。
しかし、国際的にも人種差別の中でも黒人差別は最も大きな問題として取り上げられることが多いため、ピー音を入れたり歌詞を変える配慮が必要と言えます。
Nワードに限らず、黒人文化は非常に繊細なところがありますので、取り扱いには気をつけて行く必要があるということですね。
藤井風のNワード歌詞への謝罪対応にネットの反応は?
今回の一連の謝罪ツイートを受け取る当事者には風さんの迅速丁寧な誠実さが十分届いてると思います。もちろん私達ファンみんなにも🤗 これからも風さんの生み出す音楽を楽しみにしてます🫶#藤井風#fujiikaze
— クミ (@makani_hiwalani) November 2, 2022
変に言い訳せず、何かのせいにせず、保身に走らず
ただただ過去の過ちを反省してしっかり謝罪している25歳に尊敬の念しかありません#藤井風— からり (@z3bep6pJzSe8Jpz) November 2, 2022
藤井風が英語で謝罪tweetしてるから何かと思ったら、Nワード(黒人差別用語)の含まれた歌を歌ってしまったんだとか。
海外のネイティブでもうっかりトラブル?あるみたいだし、特にラップは下手に関わるだけ損するとしか思えないな~😕— 四葉🍀 ̖́- (@lucky_clover_17) November 2, 2022
初めてTwitterで呟きます。
藤井風さんが謝罪ツイートのコメント欄を解放しているのを見てどうしてもツイートしたくなりました。
事態の全てを正確に理解できてなくとも、風さんに多くを求めるツイートが散見され悲しい気分です😢— nico☺︎ (@niconico221kaze) November 2, 2022
藤井風何に対しての謝罪なのかわからなくて困惑してる。主語欲しい。
— 💛 (@make1767) November 2, 2022
ネットを見ても藤井風さんへの批判的な声は少なく、誠実な対応への賞賛の声が相次いでいます。