2021年、毎年の大みそか恒例だった日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の特番「絶対に笑ってはいけない」シリーズが休止されることが発表されました。
2022年の放送についても、放送についての情報はなく、今年も中止となると見られています。
人気シリーズがなぜ放送中止になってしまったのか、ネットでは大きな話題となっています。
休止発表の数ヶ月前には「BPOの審議入り」という報道もあったようですが、本当の休止理由はそれだけではないとも言われているようです。
この記事では、ガキ使の「笑ってはいけない」の休止理由について、
- 「笑ってはいけない」休止発表数ヶ月前のBPO審議入りの噂
- 「笑ってはいけない」2022-2023放送中止の理由
- 「笑ってはいけない」2022-2023で復活の可能性
などの情報をお届けしていきます。
ガキ使『笑ってはいけない』シリーズが休止に
引用:日テレ
ガキ使の「絶対に笑ってはいけない」シリーズの休止が発表されました。
2006年から15年間続いてきた人気シリーズですが、2021年はコンセプトを一新して「絶対笑って年越したい!笑う大晦日」(仮)という番組が放送する予定です。
日本テレビの合田伊知郎プロデューサーのコメントはこちら。
笑ってはいけないシリーズは、笑いの刺客から怒涛の仕掛けを受けてはお尻を叩かれる、という企画が話題となり、ダウンタウンさん、月亭方正さん、ココリコさんの強靭な精神力に支えられて、長年にわたり年越しの放送を続けてきました。
メンバーの皆さんに甘えて、50歳を超えても毎年過酷なロケをお願いし続けてきました。スタッフ一同本当に感謝しています。
そんな笑ってはいけないも昨年大晦日の放送で15年。つきましては、これを節目に、『笑ってはいけない』を休止したいと思います。
ダウンタウンさん、メンバーの皆さんには、ゆっくりお尻を休めていただきたいと思っております。
そして今年は、“笑ってはいけない”ではなく、“笑ってもイイ大晦日”ということで、6時間笑いっぱなしになるような豪華なお笑い祭りをお届けする予定です。
お尻ではなく、笑いすぎてお腹が痛くなるような年越し番組にしたいと思っております。ぜひ楽しみにしていてください。
新特番は6時間の年越し生放送を予定。
出演者・企画は今後、随時発表されるとのことです。
15年を「節目」としていますが、これはちょっと無理がある表現です。本当の休止理由が気になりますね。
ガキ使「笑ってはいけない」の中止理由とは?
ガキ使の笑ってはいけないシリーズは、2006年にスタートすると2020年まで11年連続でNHK紅白歌合戦の裏番組で最高視聴率をマークしてきました。
人気シリーズにも関わらず、休止になってしまった理由はなんだったのでしょうか?
理由①BPO問題
最も有力とされているのが、BPO問題です。
BPOとは、放送倫理・番組向上機構の略称です。
テレビ番組に関する苦情や放送倫理の問題に対応する第三者機関とのことですが、2021年の8月24日には,
BPOが「痛みを伴うことを笑いの対象にするバラエティー番組」について審議入りを決めた。
という報道が出ていました。
対象となったのは在京キー局等で放送された「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」についてというテーマ自体であり、個別の番組を対象とするものではない。
引用:BPO
BPOのサイトでは特定の番組を対象とするものではないとしていました。
ただ、ガキ使は過去にも2014年大みそかの「笑ってはいけない」の放送内容について審議の対象となったことがあります。
例年の「笑ってはいけないシリーズ」でも、罰ゲームのケツバットに加えて“蝶野ビンタ”や”タイキック”など明らかに「痛みを伴うことを笑いの対象にするバラエティー番組」に該当するポイントがあったため、排除される流れになったとも考えられますね。
理由②番組のマンネリ化
ネット上では、番組のマンネリ化も理由の1つと噂されています。
ガキ使は15年間続いてきた人気番組ではありますが、近年はコンセプトのネタ切れや、パターン化した展開に「飽きた」という声も増えてきていました。
ぶっちゃけガキ使マンネリして飽きた
— なかす (@D5225) December 31, 2019
ガキ使、笑ってはいけないシリーズももうネタ切れ感があるね。
毎年同じ内容だから、正直飽きた。
全然面白くない。
サイレント図書館復活すれば
いいのに。
松っちゃんはどう思ってるのかぁ。#ガキ使 #笑ってはいけない— 名無しのD (@spmiwdar05410) December 31, 2019
過去の内容を振り返っても、
- 浜田がヅラ等で女装をする
- 田中がタイキックされる
- バスに旬の若手女優が登場
- テーブルの引き出しネタ
- 山崎が蝶野にビンタされる
- 上島軍団vs出川軍団のお下品対決
などなど、ほぼ同じ構成となっています。
毎年同じ流れというのは、もはや風物詩と受け取ることもできますが、見方によっては「マンネリ」とも言えるのかもしれません。
理由③メンバーの体力
ガキ使の休止発表には、メンバーの体を気遣うコメントもありましたね。
メンバーの皆さんに甘えて、50歳を超えても毎年過酷なロケをお願いし続けてきました。スタッフ一同本当に感謝しています。
ダウンタウンさん、メンバーの皆さんには、ゆっくりお尻を休めていただきたいと思っております。
メンバー全員が50歳を超えているため、体力の限界と考えたのかもしれません。
特に松本人志さんは、近年はずっと「笑ってはいけないシリーズ」については「辞めたい」と何度もコメントされていました。
2014年のBPO審議の際も「本当にキツイんで、辞めたい」とおっしゃっていましたし、それ以降もことあるごとに「辞めたい」という言葉を何度も使っていました。
誰もが笑いを取るためのコメントだと思っていましたが、実際は本当に辞めたいと思っていたのかもしれません。
理由④時代に合った笑いへ
引用:中スポ
今後のガキ使については、時代に合った笑いを取り入れた可能性も考えられます。
笑ってはいけないシリーズの休止に伴い、2021年からは「笑い禁止」から「絶対笑って」に大きく方向転換することが報じられています。
日本テレビの合田伊知郎プロデューサーも「今年は、“笑ってはいけない”ではなく、“笑ってもイイ大晦日”ということで、6時間笑いっぱなしになるような豪華なお笑い祭りをお届けする予定です」とコメント。
近年、お笑い界でも次世代の流れとして「人を傷つけない笑い」という形が浸透してきています。
一昔前のお笑いは、他者をいじったり、その人の短所や身体的特徴をネタにしたり、激しい突っ込みや暴力的なシーンも多く見受けられました。ダウンタウンはその権化といってもいいかもしれません。
しかし、最近はそういった笑いは受け入れられない人も増えてきて、段々と排除される流れになっています。
ガキ使についてもここ数年は「お笑いの形として古い」と称されることも多々ありましたので、時代に合った笑いへ方向転換したとも考えられるでしょう。
理由⑤コロナウイルスの影響
大晦日ガキ使笑ってはいけないシリーズはコロナ対策で休止したと思われる。出演者にクラスター発生したら収録止まるもんね。
— 新しい時代 (@atara4_jidai) September 20, 2021
感染予防の対策をしながら多くのゲストを呼びながら長時間のロケをするのは予算的にも大変です。
最近の風潮を見ても、番組内でクラスターが出てしまったら大問題になるでしょうし、感染症が治るまでは休止とするのは賢明な判断だと思います。
ガキ使「笑ってはいけない」2022-2023での復活はある?
ガキ使の「笑ってはいけない」シリーズが終了した理由は、1つではなくさまざまな要因が重なったものと考えられます。
2022-2023年大晦日での放送復活を期待する声も多くあがっていますが、復活があるのかと考えると、複数の要因が重なっているので難しいとも考えられます。
コロナウイルスだけが原因なのであれば状況が落ち着けば復活はあるかもしれませんが、BPO問題やメンバーの体力など番組の存続には多くの問題があります。
発表コメントを見ると「終了」ではなく「休止」としてあるので、いつかの再開を匂わせてはいますが、実際のところはかなり難しい問題だと考えられますね。
2022年末についても、放送中止となり代わりの番組が放送される可能性が高いでしょう。
ただ、2021年末に放送された「笑って年越したい!笑う大晦日」は酷評祭りでしたので、2022年末は見直しがかかって別の番組になるかもしれませんね。