週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画・呪術廻戦。
「鬼滅超え」も期待されているほどの勢いですが、作品に多くのパクリ疑惑があるのはファンの間でも有名です。
確かに、読んでいるとどこか見たことがあるような既視感を覚えることがあります。
ただ、パクリ疑惑の中には、明らかに特定の作品に似てるシーンだったり、こじつけに近いものまで、様々なレベルのものが存在します。
今回は、呪術廻戦のパクリ・オマージュ疑惑について
- 呪術廻戦のパクリ疑惑と比較画像まとめ
- 呪術廻戦作者のパクリについてのコメント
- 呪術廻戦のパクリについての有名漫画家のコメント
- ネットの反応
という内容をお届けしていきます!
パクリ・オマージュシーンを取り上げる際には一部ネタバレも含みますのでご注意ください。
当記事はパクリやオマージュ自体を否定するものではありません。
- 【炎上】呪術廻戦パクリすぎ疑惑の比較一覧
- パクリ疑惑①うずまき/伊藤潤二
- パクリ疑惑②ボボボーボ・ボーボボ/澤井啓夫
- パクリ疑惑③HUNTER×HUNTER/冨樫義博
- パクリ疑惑④ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦
- パクリ疑惑⑤グラップラー刃牙/板垣恵介
- パクリ疑惑⑥新世紀エヴァンゲリオン/GAINAX・庵野秀明
- パクリ疑惑⑦NARUTO/岸本斉史
- パクリ疑惑⑧BLEACH/久保帯人
- パクリ疑惑⑨バカボンド/井上雄彦
- パクリ疑惑⑩るろうに剣心/和月伸宏
- パクリ疑惑⑪ONE PIECE/尾田栄一郎
- パクリ疑惑⑫喧嘩稼業/木多康昭
- パクリ疑惑⑬魍魎戦記摩陀羅BASARA/大塚英志
- パクリ疑惑⑭僕とロボコ/宮崎周平
- パクリ疑惑⑮幽遊白書/冨樫義博
- パクリ疑惑⑯Fate/奈須きのこ
- パクリ疑惑⑰D.Gray-man/星野桂
- パクリ疑惑:その他
- パクリを開き直り?呪術廻戦作者のコメント
- 有名漫画家もパクリ疑惑に苦言?
- 呪術廻戦のパクリ疑惑にネットの反応は?
【炎上】呪術廻戦パクリすぎ疑惑の比較一覧
パクリ疑惑①うずまき/伊藤潤二
伊藤潤二さんの名作『うずまき』のシーンに酷似しています。
出典:左・呪術廻戦 コミックス0巻より/右・うずまき コミックス1巻より
技の名前も「夏油傑の呪霊操術 極ノ番”うずまき”」ということで、これは確信犯ですね。
このパクリ疑惑には批判が殺到したためか呪術廻戦16巻でデザインが少しだけ変更され、作者の芥見下々さんからはコメントが発表されました。

画像だと字が小さくて見づらい方もいらっしゃるかと思いますので、全文を書き起こしました▼
0巻から登場している、呪霊操術の極の番「うずまき」の元ネタは言わずと知れた伊藤潤二先生の「うずまき」シリーズです。
0巻よりも、「伊藤先生のタッチに近づけたい!!」とWJ本誌・単行本と二度チャレンジしましたが、やはりあのおどろおどろ示唆はそう簡単に出せるものではありませんでした。
パロディやオマージュの線引きは、自分の中では明確な基準がありますが、それらはいろいろな人(今回の場合、伊藤先生)の優しさに甘える前提であることは否めません。
週刊連載のスピードで、後出しにもかかわらず今回のような描写を許して下さった伊藤潤二先生をはじめとした、各関係者の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!
芥見は「長い夢」が大好きで傑作集(9)に収録されてるよ!
「うずまき」シリーズも傑作集も電子版が出てるから家でも買えちゃうゾ!!
ちなみに、修正前後の画像はこちらです。
出典:呪術廻戦 コミックスより
左が修正前、右が修正後ですが…デザイン自体はほとんど変わっていません。
当時は、後出し許可なこと、お礼はあるものの謝罪がなかったことへの批判が目立っていました。
パクリ疑惑②ボボボーボ・ボーボボ/澤井啓夫
伝説的なギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』とも似てるシーンがあります。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ボボボーボ・ボーボボ コミックスより
「しゃけ」というセリフや額に当てた布のずらし方くらいだったらまだ偶然にも思えますが、頭を開けるという特殊な描写まで同じとなると、オマージュをしているのだと感じます。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ボボボーボ・ボーボボ コミックスより
キャラクター人気投票などでもオマージュに見えるシーンがあります。
この話題については、2021年3月に発売された『呪術廻戦 公式ファンブック』で作者自らが触れています。
元ネタや小ネタを解説するコーナーで芥見下々さんがボーボボのお話をしていますので、気になる方は
『呪術廻戦 公式ファンブック』を手に入れてみてください。
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パクリ疑惑③HUNTER×HUNTER/冨樫義博
『HUNTER×HUNTER』は、似てるシーンが最も多い作品とされています。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ハンターハンター コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ハンターハンター コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ハンターハンター コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
ビジュアル的に似てるシーンも多いことに加えて、設定や解説の部分でも酷似しているシーンが見受けられました。
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・ハンターハンター コミックスより
オーラで攻撃を予測するシーンについては「真似した呪術の解説が圧倒的に分かりづらい」と評価されていました。
パクリ疑惑④ジョジョの奇妙な冒険/荒木飛呂彦
呪術廻戦12巻の表紙に登場している冥冥は、『ジョジョの奇妙な冒険』のレオーネ・アバッキオに似てるとされていました。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ジョジョの奇妙な冒険アニメ公式サイトより
これについては確かに雰囲気は似てるかもしれませんが、共通点はそこまでたくさんあるわけではないので、パクリやオマージュではないと考えられます。
パクリ疑惑⑤グラップラー刃牙/板垣恵介
『グラップラー刃牙』は戦闘シーンに似てるシーンが見つかりました。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・グラップラー刃牙 コミックスより
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・グラップラー刃牙 コミックスより
2枚目は半分ネタですが…ニュアンスは似てますかね。
パクリ疑惑⑥新世紀エヴァンゲリオン/GAINAX・庵野秀明
『新世紀エヴァンゲリオン』に描写がそっくりなオマージュシーンも見つかりました。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・新世紀エヴァンゲリオンアニメより
出典:上・アニメじゅじゅさんぽより/下・新世紀エヴァンゲリオンより
この辺りは「完全一致」なので、作者も小ネタという認識でオマージュしたのだと思われます。
出典:呪術廻戦 コミックスより
こちらのシーンについては、作者が「初号機を全部パクリました」と明言しているので完全なパロディシーンです。(ただ、エヴァ側に許可を取ったかどうかは不明です)
また、2021年12月24日に公開される映画『劇場版 呪術廻戦 0』の特報映像を見ても、エヴァを感じさせるシーンがありました。
出典:上・『劇場版 呪術廻戦 0』特報映像より/下・新世紀エヴァンゲリオンより
「特報」のフォントもどこかエヴァっぽい世界観を感じると話題になっていました。
出典:上・『劇場版 呪術廻戦 0』特報映像より
後ほど紹介しますが、作者の芥見下々さんは庵野秀明さんに影響を受けていることを公言しています。ですので、こちらは堂々としたオマージュのようです。
パクリ疑惑⑦NARUTO/岸本斉史
『NARUTO』については、主要人物のキャラクターや主人公の設定が似てるとされています。
出典:上・呪術廻戦 アニメ公式サイトより/右・NARUTO疾風伝公式サイトより
呪術廻戦の主要キャラの虎杖、伏黒、釘崎、五条はNARUTOのナルト、サスケ、サクラ、カカシに見た目と性格が似ている部分があります。
特に先生ポジションの五条とカカシは髪型、髪色、目を隠している姿も酷似しています。
また、伏黒については十種影法術という自分の影を媒体として式神と言われる生物を操る能力を持っています。
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/右・NARUTO コミックスより
これはNARUTOに出てくるサイというキャラクターの能力「忍法 超獣戯画」と似ています。
伏黒は影から生物を出し、サイは墨で書いた絵から生物を出す、描写もよく似ています。
そして、呪術廻戦の主人公の虎杖は身体の中に「宿儺」という呪いの王を飼っていますが、NARUTOの主人公のナルトも体の中にクラマという尾獣を飼っていました。
ただ、これについては『うしおととら』などにもある設定なので、一概にはパクリ と言えない部分と考えられます。
パクリ疑惑⑧BLEACH/久保帯人
『BLEACH』については、ビジュアル面でそっくりなシーンが複数あります。
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/右・BLEACH コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/右・BLEACH コミックスより
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/右・BLEACH コミックスより
もしこれがオマージュという意識がなかったとしたら、キャラクターのデザインは無意識レベルでかなり影響を受けているようですね。
パクリ疑惑⑨バカボンド/井上雄彦
戦闘シーンでは、『バカボンド』にインスパイアを受けたように見えるシーンがあります。
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/右・バカボンド コミックスより
戦闘ものだとどうしても似たり寄ったりの描写はありますが「集中しすぎてよだれを垂らす」という描写はバカボンド以外で見たことがないです。
これもオマージュの一種なのでしょうか。
パクリ疑惑⑩るろうに剣心/和月伸宏
『るろうに剣心』の人気キャラ・志々雄真実にも似てるキャラクターがいます。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・るろうに剣心 コミックスより
こちらは究極メカ丸(アルティメットメカまる)という人型ロボットの中身の姿なのですが、包帯とそこからのぞく目、独特な包帯の間から出ている髪の毛までそっくりです。
パクリ疑惑⑪ONE PIECE/尾田栄一郎
戦闘シーンでは、『ONE PIECE』と似てるとされている場面があります。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・ONE PIECE コミックスより
1コマ目は確かに似てるかもしれませんが、この程度の被りはよくありそうですし、あまり意図的なモノは感じませんね。
パクリ疑惑⑫喧嘩稼業/木多康昭
『喧嘩稼業』とは、セリフと雪景色が酷似しているとされています。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・喧嘩稼業 コミックスより
ただ、こちらも特段珍しいセリフではないのかなという印象です。
こうしたニュアンスの言葉はよくありますよね。
出典:新宿スワン コミックスより
筆者は『新宿スワン』を思い出しました。
パクリ疑惑⑬魍魎戦記摩陀羅BASARA/大塚英志
呪術廻戦の主人公のキャラクターデザインは、『魍魎戦記摩陀羅BASARA』にかなり影響を受けているとも言われています。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・魍魎戦記摩陀羅BASARA コミックスより
主人公・虎杖悠二と肉体を共有している両面宿儺の姿は、『魍魎戦記摩陀羅BASARA』の甲賀三郎とよく似ています。
ツーブロックの髪型、上部はハイトーン、下側は黒という髪色。額と頬の模様も酷似しています。
偶然にしてはあまりにも一致部分が多いので、デザイン面で参考にしていた可能性が高そうです。
パクリ疑惑⑭僕とロボコ/宮崎周平
呪術廻戦4巻の表紙のデザインは、『僕とロボコ』によく似ていると言われています。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・僕とロボコ コミックスより
青と黒の背景、キャラクターの振り向き方、こちら側に差し出している手、手元にある白い光、そして漫画のタイトルと巻数、作者名の位置も一致しています。
かなり一致箇所が多いので、これはオマージュ、パロディと受け取れますね。
パクリ疑惑⑮幽遊白書/冨樫義博
戦闘シーンで『幽遊白書』と酷似しているシーンがあるとの指摘もあります。
出典:左・呪術廻戦 コミックスより/右・幽遊白書 コミックスより
確かにポーズは同じですが、これはちょっとこじつけ感が強いですね。
この程度のかぶりや戦闘を描く漫画ならあり得る範囲内と考えられます。
パクリ疑惑⑯Fate/奈須きのこ
芥見下々さんは、公式ファンブックで
奈須きのこさんと庵野秀明さんに影響を受けている
と発言しています。
今のところ決定的なシーンに関する情報は上がってきていませんが、、奈須きのこさんが原作を務める『Fate』の設定なども参考にしている可能性があるかもしれません。
パクリ疑惑⑰D.Gray-man/星野桂
呪術廻戦の偽夏油傑というキャラクターのデザインは、『D.Gray-man』のシェリル・キャメロットを参考にしているのではないかと言われています。
出典:上・呪術廻戦 コミックスより/下・D.Gray-man アニメ公式サイトより
髪型は上半分をお団子のようにしたハーフアップと少しだけ垂れ下がった前髪が同じです。
髪型だけなら珍しくはないですが、額の模様も似ているので、ここからインスパイアを受けている可能性は高そうです。
ちなみに、Yahoo!知恵袋にはこんな質問&回答がありました。(質問者は筆者ではありません)
すぐにパクリパクリと言うのはみっともないそうなので、気をつけたいと思います。
パクリ疑惑:その他
その他に呪術廻戦が参考にしている、オマージュと感じられるシーンがあるとされている作品は以下の通りです。
みえるひと、名探偵コナン、カルラ舞う!、ハイキュー!!、犬神家の一族、東京レイヴンズ、寄生獣、彼岸島、鬼滅の刃、蝿庭のジグザグ、無限の住人、僕のヒーローアカデミア、チェンソーマン、魔人探偵脳噛ネウロ、GANTZ、SKETDANCE、ウルトラシリーズ、実写版クマのプーさん、白暮のクロニクル、ペット(三宅乱丈)、残穢、魔性の子、ゾンビパウダーサムライ8、武装錬金、地獄先生ぬーべー、シャーマンキング、銀魂、忍空、DRAGON BALL、SLAM DUNK、ぬらりひょんの孫、キャプテン翼、進撃の巨人、東京喰種、青の祓魔師、鋼の錬金術師、烈火の炎、うしおととら、結界師、ゲットバッカーズ、天上天下、長い夢(伊藤潤二)、シン・ゴジラ、Fateシリーズ、バトゥーキ、多重人格探偵サイコ、ジブリ作品、新世界よりシリーズ、帝都物語、魔界都市、メガテンシリーズ、X(CLAMP)、弱虫ペダル、笑う犬の冒険よりセンターマン
もちろん、こじつけレベルのものも含まれています。
ただ、これだけの量を参考にして作品に反映させて…という労力を考えると、作者がどれだけ漫画が好きなのかが分かるような気がしますね。
※これらの作品やそれ以外にも決定的なシーンが見つかった方はこちらまで情報提供をしていただければ、記事に反映させていただきます。
パクリを開き直り?呪術廻戦作者のコメント
ジャッジが難しいラインのものも含めると、呪術廻戦にはかなりの数のパクリ・オマージュ疑惑があることがわかりました。
「うずまき」「ボーボボ」以外は個別対応は特にされていないようですが、これまで作者がオマージュに関する発言をしていたことが分かりました。
近年は自虐風なコメント
2018年12月1日放送の『特捜警察ジャンポリス』では「影響を受けた作品」という質問に対して、作者の芥見下々さんはこんなコメントをされていました。

影響を受けた方は漫画家さんだと数えきれないです。
特に呪術は王道にちゃんと向き合うことを目標にしているのでいい意味でも悪い意味でも既視感が多いと思います。暇な時に是非探してみてください。
王道的に受ける作品を作ることを意識しているため、王道で成功している漫画をたくさん参考にしているとのことです。
近年は自虐風に開き直り?
2019年5月1日に発売された小説版『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』では作者コメントにこんな記載がありました。
出典:呪術廻戦 小説版より
「どこかで見たような作風に定評がある。」という自虐のようなコメントです。
また、2020年1月4日に発売された同じく小説版の『呪術廻戦 夜明けのいばら道』にはこな記載がありました。
出典:呪術廻戦 夜明けのいばら道より
今回は「日本三大既視感作品との呼び声が高い。」という表現でした。
いろんな作品に似ている、という自覚はあるようですね。
ただ、このコメントに対してネットでは「自虐風だけどただの開き直り」という厳しい意見も多く上がっていました。
有名漫画家もパクリ疑惑に苦言?
呪術廻戦のパクリ疑惑については読者層の間でも賛否が分かれているところですが、同業者の方はどう思っているのでしょうか?
パクられた側も含めて「漫画家側からしたら別にOK」なのであれば、この問題を取り上げること自体しなくても良いのかもしれません。
呪術廻戦のパクリ疑惑については、わかっているだけでも2名の有名漫画家がコメントを出していましたので紹介していきます。
久保帯人のコメント
まずは『BLEACH』の作者・久保帯人さんです。
呪術廻戦の公式ファンブックに掲載された芥見下々さんとの対談にて、こんなやりとりがありました。
出典:呪術廻戦 公式ファンブックより
芥見:ちゃんとお話するのは今回が初めてですが、一度「ジャンプ展」でご挨拶させて頂きました。
久保:軽くね。その時「『BLEACH』に影響を受けてマンガを始めたんです」って言ってくれたんだけど、「いや、冨樫さんだろ」と返したのが最初かな(笑)
※冨樫さん=HUNTER×HUNTER作者の冨樫義博さん
さすが師匠!と言いたくなるくらいのバッサリコメントですね(笑)
『BLEACH』も呪術廻戦の中にだいぶ似てる描写が多い印象ですが、それ以上に『HUNTER×HUNTER』の影響が色濃く出ていることは師匠も感じ取っていたようです。
当たり前のように会話で出てきている感じを見ると、呪術廻戦のパクリ疑惑は漫画家界隈でも有名なお話しなのかもしれませんね。
片岡人生のコメント
『交響詩篇エウレカセブン』『デッドマン・ワンダーランド』などで知られる女性漫画家の片岡人生さんは、うずまきの修正騒動があった際にこんなツイートをされていました。
ツイート内容を一部抜粋すると、
- 無許可トレスについて作者や関係者の謝罪がない、単行本で少し改変して解決しようとした姿勢が酷い
- 作者は漫画が上手で好きな方だと思われるが、なぜ漫画を踏みにじるのか?
- 影響力があるから問題視されるもので、影響力がない所で同じ行為をしても気づかれていない可能性は多々ある
- オマージュや他者の影響下にない創作は全てグレーだが今回の件は濃厚ブラック
- 事後承諾があれば何でもいいのか?
といった主張でした。(その後、該当ツイートは全て削除されています)
このツイートにも様々な意見が集まっていましたが、漫画家側の意見としてとても貴重なものだったと思います。
実際こうして声をあげる方のが少ないもので「あれ?私の作品がパクられている?」と思っても黙認している作者の方がほとんどでしょう。
今回の問題は芸能界の「フワちゃんのタメ口を許すか問題」にも近いですよね。
- 許す=心が広い!さすが!
- 許さない=心が狭い、そういった自分は100%潔白なのか?
などと、許すか許さないかで世間の自分への評価が大きく変わる可能性があります。近年は特に「許す・認める文化」が強くなってきています。
漫画のトレース問題についても、どこまでがパクリなのかという基準が難しいですし、実際裁判をしても勝てるかは分かりません。
そこに時間とお金をかけるのも馬鹿馬鹿しい、そして最悪パクられた側が叩かれる可能性も出てくることから声をあげる人が少ないのが現状なのではないかと思います。
呪術廻戦のパクリ疑惑にネットの反応は?
呪術廻戦のうずまきパクリ事件昨日知ったけど、パクリというよりもはや模写やん
— サナボ (@sanabo8221) August 9, 2021
逆にパロディしつつも必要性、創造性を感じればそれはオマージュだよね。呪術かいせんの【うずまき】は明確なパロディだったけど、構図がまんま過ぎて微妙にリスペクトを感じなかったから修正されるのもそりゃそうだよなと。
— 芦川びっこ (@ashiyubikko) August 13, 2021
るろ剣、BLEACH、H×H、FF、Dグレその他もろもろとパクリまくってるけどよく考えたらこれらの作品皆呪術廻戦の作者が小さい頃からアニメやゲーム、マンガで流行ってたのばっかじゃん影響受けすぎやろ
好きなマンガやゲームをリスペクトとか言いながらパクるのはちょっとな— シャ (@shhrsrm08) June 7, 2021
呪術廻戦を読んだ時、「ハンターハンターのパクリだ」ではなく「作者ハンターハンターめっちゃ好きなんやなwwww」と思ったなあ(なのでパクりと言われていることに驚いた)影響とパクリの境目はあるんだろうか
— つちや (@twottyeah) March 21, 2021
そういや呪術でパクリとかツイート見たけど
鬼滅とか呪術とか多分私らの世代の人らが
クリエイターに回る時代が来たんじゃないかなぁ
と思うんだよね影響を受けたものってのはやっぱ作品に反映されるし
作品の中で自分の形にしていけばいいし
すぐパクリって切り捨てるのはどうかなぁと思う— あき。 (@akiakix2) August 6, 2021
呪術廻戦がパクリだなんだあるけど面白ければなんでも良い
— みーあ (@MeeR_BDO) December 8, 2020
ネットの意見を見ると、批判ばかりではなく「面白ければOK!」という声も多いです。
人気が出て作品の知名度が上がると、どんな作品でも何かしらの批判は集まると考えると、今回のパクリ・盗作疑惑も騒がれているのは人気の裏返しとも言えるかもしれません。
ただ、トレースをされた側の作者の方で少しでも嫌な気持ちになっている人がいるのであれば、勇気を出して声をあげてほしい。いち漫画ファンとしてはそう思いました。