多数のパワハラ疑惑が問題となっている、映画監督の河瀬直美さん。
スタッフへの暴行などが週刊誌で報じられていますが、それ以外にも俳優による暴露ツイートや、これまでの作品のインタビュー等からパワハラやセクハラを疑いたくなるようなエピソードや証言も多く見つかっています。
今回は、映画監督の河瀬直美さんのパワハラ疑惑をまとめて紹介していきたいと思います。
河瀬直美のパワハラ疑惑まとめ
映画監督の河瀬直美さんについては、多数のパワハラ疑惑が上がっています。
ここでは、ネットの情報などをもとに、疑惑となっているエピソードやコメントを紹介させていただきます。
ここで紹介する内容は、ネットの情報をもとにしていますので、一部信憑性に欠けるものもある可能性があります。
パワハラ疑惑を事実と断定する目的はありませんので、ご承知ください。
パワハラ疑惑①スタッフの腹蹴り
1つ目は、スタッフの腹蹴りです。
2022年4月27日、『週刊文春』は撮影中に起きた河瀬直美さんによるスタッフへの暴行を報じました。
パワハラ疑惑となる事件が起きたのは2019年5月。映画『朝が来る』の撮影現場でのことでした。
引用:映画.com
蒔田彩珠さんと浅田美代子さんが出演するシーンにて、カメラを覗いていた河瀬直美さんはシーンを撮り終えてもファインダーを覗いたまま動揺している様子だったといいます。
制作関係者によると、最後の段取りの方向がわからなくなったようだと語られていました。
該当のシーン(映画『朝が来る』より)
そのため、後ろに控えていた撮影助手の男性・Aさんが河瀬直美さんに近づき、方向修正を伝えるために体に手を添えました。
すると、河瀬直美さんは「何するの!」と大声で叫んでAさんの腹を蹴り上げたそう。
その後、月永雄太さんが率いていた撮影チームは、チームごと撮影監督を途中降板する事態となりました。
「ことを収めようと、当初は蹴られたAさん側が陳謝したといいます。にも関わらず、河瀬監督はすぐに自分の非を認めなかった。月永氏としては部下を守る形で、自分から降板を申し出たそうです」(撮影業界関係者)
引用:文春オンライン
急遽、代役として榊原直記さんが撮影監督に抜擢され、エンドロールには両名がクレジットされました。
この報道に対して、河瀬直美さんが代表を務める映像制作会社『組画』はこのようにコメントを出しています。(一部抜粋)
3年前、広島の映画撮影の現場では、河瀬は10キロ近いカメラを抱えて撮影をしていました。エスカレーターに乗り、移動しながらの手持ちの撮影は、安全面への配慮もあり、緊張感の伴うものでした。俳優の演技が終わるかどうかのタイミングで、撮影部の助手の方がカチンコの方向にカメラを向けるためイージーリグという河瀬の身体に装着されているカメラの補助器具を引っ張って誘導しようとしたようですが、咄嗟のことで河瀬は重心を保てず、転倒しそうになりました。
両手が塞がって自由が効かない河瀬にとって、急な体の方向転換は恐怖でしかなく、
防御として、アシスタントの足元に自らの足で抵抗しました。その後、現場で起こった出来事を両者ともが真摯に向き合い、話し合った結果、撮影部が組を離れることになりました。
撮影を継続させるための最善の方法だと双方が納得した上でのことです。今回の記事により『朝が来る』という作品が傷つけられ、
関係各位、スタッフに不快な想いをさせてしまったことが残念でなりません。
今後も、映画界で活躍する本作のスタッフたちが、現在携わっている目の前の作品に集中できることを望んでいます。引用:組画
暴力については否定をした中で、週刊文春の記事によって「作品が傷つけられた」と胸中を明かしています。
パワハラ疑惑②スタッフの顔面殴打
2つ目は、スタッフの顔面殴打です。
2022年5月25日、『週刊文春』は2度目となる河瀬直美さんによるスタッフへの暴行を報じました。
引用:ナタリー
パワハラ疑惑となる事件が起きたのは2015年10月下旬。河瀬直美さんが代表を務める映像制作会社『組画』の事務所内でのことでした。
複数の関係者によると、河瀬直美さんは奈良市内の雑居ビル2Fにある組画のオフィスで、男性職員のAさんに突如殴りかかったとのことです。
男性職員Aさんの到着を待っていた河瀬直美さんは、Aさんが部屋に足を踏み入れた瞬間に彼に向かって真っすぐ歩いていったと思ったら、いきなり顔面を拳で殴りつけたそう。
Aさんがその場に崩れ落ちるも、河瀬直美さんは暴行を止めようとせず、逃げるAさんをオフィスの中で執拗に追いかけ続けたといいます。
「居合わせた数人の職員は恐怖のあまり、別のフロアに逃げ出しました。しばらくして戻ると、抵抗せずに一方的に殴られたAさんの顔は腫れ上がっていたそうです」(事務所関係者)
引用:文春オンライン
Aさんは荷物をまとめオフィスを去ると、そのまま退職。
週刊文春の取材にAさんは、殴られたのは事実と認めるも、それ以上のことは「過去のこと」として口を閉ざしました。
河瀬直美さんの事務所は、この件に関してはコメントはしていない状況です。
パワハラ疑惑③16歳俳優の過激指導
3つ目は、16歳俳優への過激指導です。
2022年5月19日、アメリカを主に活動している俳優の松崎悠希さんが自身のTwitterを更新。
《中島哲也監督の撮影現場でのパワハラが話題になっていますが、ここで改めて、今度「日本代表」としてカンヌに行く河瀬直美監督が「2つ目の窓(2014年)」の撮影で 当時16歳の俳優にどのような「演出」を行なっていたか見てみましょう》
とツイートし、河瀬直美さんの撮影現場の動画を投稿しました。
そこに映っていたのは、当時16歳の俳優に向けての絶叫指導。過激な演出にネット上でも批判の声があがりました。
動画や詳しい内容はこちら▼
パワハラ疑惑④女優が点滴を打つまでやつれる
4つ目は、出演女優の体調不良です。
引用:ドカント.com
2011年9月3日公開の映画『朱花(はねづ)の月』でヒロイン役を務めた大島葉子さんは、インタビューで河瀬直美監督の現場の厳しさがわかるコメントを残しています。
──大島さんが主演した映画「朱花(はねづ)の月」が9月3日に公開ですね。主演が決まった時はどんなお気持ちでしたか。
「私のデビュー作でもご一緒させていただいた、河瀬直美監督の映画へのこだわりは存じていましたが、今回は想像以上…。この作品に出させていただいたことで私、大概のことには耐えられる自信がつきました」──その監督のこだわりとは、具体的に?
「役を『演じる』のではなく、加夜子に『なる』よう言われていて、加夜子として出てきたものを一発で拾いたかったらしくて、本番前のテストが一切、禁じられたんです。本番で少しでも演じようとすると、それがバレて撮り直し。精神的に乗り越えるべき点がいくつもあって、撮影中にもかかわらずどんどんやつれてしまい…点滴を5回も打つハメに陥りました(笑)。役になるべく、一人ぼっちで1ヶ月半、奈良県の飛鳥地方で暮らした月日も寂しかったですね。私、孤独が最も苦手なので」──それは大変でしたね。
「と言いつつ、一人暮らしをしている期間に、私を心配してくれた近所の方々と一緒にしょっちゅう、ご飯を食べていましたけど。これは、河瀬監督には秘密です(笑)」引用:ドカント.com
インタビューなので笑い話として語られていますが、点滴を5回も打つというのは普通じゃないですね。
文面を読み取ると「1ヶ月半1人で奈良県の飛鳥地方で暮らした」というのも、監督の指示であった可能性が高そうです。
パワハラ疑惑⑤イジメ演出を自身も認める
5つ目は、監督ご本人のイジメを認めるコメントです。
度々厳しい演出が話題になる河瀬直美さんですが、自身でもイジメを認める発言をされています。
まずは、2007年10月11日号の『週刊文春』のインタビューから。
阿川佐和子さんとの対談で、2007年6月23日公開の映画『殯(もがり)の森』主演の尾野真知子さんについて、河瀬直美さんはこんなコメントを残していました。
河瀬:夫との別れのシーンを取るまでは彼女を無視してたんです。
阿川:それって、イジメ?
河瀬:うん、イジメ(笑)
はっきりとイジメをしていたことを明かしていますね。
続いて、2011年9月9日号の『週刊朝日』にて、先にも紹介した映画『朱花の月』に出演した大島葉子さんについてこう語っていました。
「鬼ですね。今回もヒロインの女性をだいぶ泣かせてしまって、彼女、逃げるように現場を去っていきました(笑)」
大島葉子さんを泣かせたことを、さも武勇伝かのように語っています。
大人の女性が泣き出したり逃げたくなるまで追い詰めるというのは、相当に厳しい状況だったと考えられます。
パワハラ疑惑⑥俳優と女優に役作りのため同棲強要
6つ目は、役作りのための同棲強要です。
映画『朱花の月』では、ご自身でも大島葉子さんへの厳しい演出を認めていた河瀬直美さん
2011年9月3日に行われた舞台挨拶の内容を遡ってみると、驚きのコメントが残っていました。
加夜子の恋人で、長年一緒に暮らしている哲也を演じた明川は「彼女(大島)の消耗がひどかった。これはリアリティを追求する映画で、実は一緒に暮らしていたんですけど」と仰天コメント。「疲れて帰って来て寿司屋に行ったら、寿司屋の人から本当の夫婦だと思われ『奥さん、大丈夫ですか?』と言われた」と話す
なんと、映画に出演していた俳優と女優を役のために本当に同棲させていたというのです。
また、同映画では出演兼制作も兼ねていたという小水たいがさんは、撮影現場で畑を耕したり雑草を抜く作業もさせられていたと語り、熱射病になりかけていたにもかかわらず河瀬直美さんからは『何で休んでるの』と言われたと明かしていました。
メディアでは“ドS的演出”と表現されていますが、受け取り方によってはパワハラとも言われかねないですね。
パワハラ疑惑⑦女優2人に3ヶ月間の同居強要
7つ目は、女優2人への3ヶ月間の同居強要です。
映画『朱花の月』では、演出のために俳優と女優への同棲強要をしていた河瀬直美さん。
2001年3月24日公開の映画『火垂』でも、同じような演出をしていたことが分かっています。
同映画に出演していた山口美也子さんは、別作品の舞台挨拶でこう語っています。
山口は「『火垂』でもヒロイン役の女の子と3ヵ月間、一緒に暮らさせられた。ホテルを取ってくれないので」と苦笑い。さらに、『火垂』でストリッパー役を演じていた山口は「(監督から)ちょっと呼ばれて『ほんまもんのストリッパーになっていってほしいんや』と言われた(笑)。私は俳優なので、ほんまもののストリッパーに近づく努力はするけど、なってほしいと言われて困った」と告白。
監督の指示のもとでヒロインの役の女優(中村優子さん)と3ヶ月にわたって共同生活をさせられたとのことでした。
また、後半の役柄に関するコメントも一部ではセクハラ疑惑と囁かれています。
パワハラ疑惑⑧俳優と女優に役作りのため宿泊強要
8つ目は、俳優と女優への宿泊強要です。
引用:サンスポ
2020年10月23日公開の映画『朝が来る』に出演した永作博美さんは、完成報告会見でこんなエピソードを語っていました。
撮影中は役柄で過ごす“役積み”という河瀬組ならではのルールがあり「急に色々な指示が飛んでくるので、スタッフをどんどん信じられなくなる。プレゼントを買ってきてとか、突然一人にされて役と対峙させられる」と証言。温泉に泊まるシーンでは「カメラが回っていないのにお風呂に入ったり、井浦さんとの食事が用意されていたり。そのあたりで罠だと思った。これは夫婦として実際に泊まらせる気なのか?と。どこかにカメラがあるのではないかと疑心暗鬼になるくらい、各シーンに役積みがありました」と徹底した演出に驚愕していた。
引用:J-WAVE NEWS
こちらは実際に宿泊をされたわけではないので“未遂”とも言えますが、カメラ外でも役と同じような生活をさせるのが「河瀬流」のようです。
俳優・女優さんの中では受け入れられていますが、これも出演者側が納得していやっているのか、断れないから渋々やっているのかはしっかり精査していく必要はありそうですね。
断れなくて無理なことも受け入れてしまうのはパワハラ体制を増長させる一方ですので、この時代の流れに乗って声を上げる俳優・女優さんが増えて欲しいものです。
河瀬直美のパワハラ疑惑にネットの反応は?
あらゆるパワハラに正当性はないが、悪質なパワハラに一応トリガー的なものはあるが、河瀬直美の場合は、ドア開けて入ってきただけで殴っているので、トリガーもない純然たる暴力。捕まえたほうが良いと思う。
— ホルド副提督 (@jupiterchurchJP) May 26, 2022
文春の河瀬直美の最新記事、パワハラではあるんだろうけどむしろ単なる純度100%の暴力で笑っちゃった。ここまでピュアに拳の力を信じることはなかなかできないと思う
— メジロオダチェンコ (Oдaченко) (@sodatschko) May 26, 2022
河瀬直美監督が、アシスタントに暴力を振るったと記事をみた。
そんな人に風さんに近づいて欲しくないです!
どんな理由があれ、暴力は駄目です。#藤井風
— たら (@tara1009_kaede) May 25, 2022
パワハラの域に含まれるのはせいぜい暴言、怒鳴る、度を超えた叱責までだと思う
殴る蹴るは単なる暴行傷害事件であり河瀬直美の件は明らかに犯罪だ
暴行や傷害は親告罪ではないのだから警察は今すぐにでも捜査するべきだ— 皮腹人味 (@donpusupiku) May 25, 2022
河瀬直美、めっちゃ怖いな……
— 桐子/nico (@pristinekiri) May 25, 2022