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【オリンピック代表入りに大前進】前田穂南が日本記録を更新!プロフィールや経歴を公開

今夏のパリオリンピック出場をかけたマラソングランドチャンピオンシップとして、2024年1月28日に行われた大阪国際女子マラソンで日本新記録を樹立し話題の前田穂南さん。

そんな前田穂南さんとは、どんな方なのでしょうか?

そこで今回は、前田穂南さんのプロフィールや経歴、そして家族情報などについてまとめました。

前田穂南のプロフィール

引用:デイリースポーツ

19年ぶりとなる、日本新記録を更新

前田穂南さんは今年夏に開催されるパリオリンピック代表の3枠目を懸けたマラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ第1戦として、2024年1月28日に開催された大阪国際女子マラソンで、設定記録の2時間21分41秒を突破する2時間18分59秒”で日本人トップの2位でゴールし、パリ五輪代表3枠目に大きく前進したのです。

そんな前田穂南さんは、2005年9月に野口みずきさんがマークした日本記録‟2時間19分12秒”を19年ぶりに塗り替え、日本新記録を樹立したとして大注目を集めています。

2大会連続オリンピック出場へ大前進

こうして日本新記録を樹立した前田穂南さんは、マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ第2戦となる3月の名古屋ウィメンズが控えているだけにまだ確定ではありませんが、2021年の東京オリンピックに続いて、2大会連続オリンピック出場は濃厚だと言われています。

 

前田穂南の経歴

引用:Twitter

日本新記録を樹立し、19年間止まっていた時間を動かしたとして一夜にしてヒロインになった前田穂南さん。

ここでは、前田穂南さんのこれまでの経歴を振り返ります。

中学から本格的に陸上を始める

地元の『尼崎市立園和北小学校』在学中だった5年生の頃から陸上競技を始めた前田穂南さん。

6年生の時には校内マラソン大会で優勝するなど、当時からマラソンの素質があったようです。

そんな前田穂南さんは6年生の時、中学進学後にバスケットボール部と陸上部、どちらに入ろうか悩んでいるとき、担任だった増田吉英先生から陸上部入部を勧められたため、『尼崎市立園田東中学校』では陸上部に所属し、本格的に陸上を始めたのです。

因みに小学校6年の担任たった増田先生は、当時の前田穂南さんに対し

増田先生
増田先生
素直で、弱音を吐かず気持ちが強いところが向いていると、確信めいたものがあった

と明かしています。

そして陸上部では800mと1500mで活躍した前田穂南さんは、『尼崎市中学校総合体育陸上大会』で2種目制覇を果たしていますが、全国大会への出場経験はなかったのです。

ピアノや美術のセンスも抜群だった

一方、2歳からピアノを習い、他にも美術や水泳・バスケットボールを習っていたという前田穂南さんは、ピアノや美術のセンスも抜群で、ピアノでは中学2年と3年の時に出場したピアノコンクールで表彰されるほどの腕前だったそうです。

高校時代は実力はあったものの、3年間補欠

その後、陸上の強豪校である『大阪薫英女学院高校』へ進学した前田穂南さんは、1500mで

  • 高校2年生:大阪府大会2位
  • 高校3年生:大阪府大会にて大会新記録を更新し優勝

という素晴らしい記録を残していますが、高校にはそれを上回る強豪選手が多くいたため、駅伝では3年間補欠登録で、1度も駅伝を走ることなく高校生活を終えています。

そんな前田穂南さんは高校時代については駅伝のメンバー入りが出来ず、あまりの悔しさから

前田穂南
前田穂南
楽しくなかった。記憶から抹消されている

と振り返っています。

天満屋へ入社し、シンデレラガールへ

こうして高校時代は駅伝で日の目を見ることが出来なかった前田穂南さん。

高校卒業後は岡山市の実業団『天満屋』に入社すると、2017年1月の初マラソンとなる大阪国際女子マラソンでは12位でしたが、同年8月開催の北海道マラソンでは2時間28分48秒で見事優勝を果たしたのです。

そして2020年の東京オリンピック選考会であるマラソングランドチャンピオンシップの出場権を手にした前田穂南さんは、

  • 2018年1月大阪国際女子マラソン:2位
  • 2018年9月ベルリンマラソン:2位

と、いずれも高校の先輩である松田瑞生さんに日本人1位を奪われてしまったのです。

そんな前田穂南さんは2019年3月の東京マラソンを日本人2位でゴールし、同年9月のマラソングランドチャンピオンシップに挑むと、20キロ手前からペースを上げて後半は独走状態となり、断トツ1位でフィニッシュし東京オリンピックの切符を手にしたのです。

東京オリンピックでは、悔しさ残る33位

そしてその後も2020年2月開催の『第54回青梅マラソン』で野口みずきさんが保持していた30kmの日本記録を更新した前田穂南さんは、

2021年の大阪国際女子マラソンでは2位で終わりましたが、‟2時間23分30秒”と自己記録を更新し、着実に力をつけていったのです。

そんな前田穂南さんは2021年8月、満を持して初の夢舞台である東京オリンピックの女子マラソンに挑むと、序盤は先頭に立ってレースを引っ張りましたが、20km手前で先頭集団から遅れてしまい、最終的に2時間35分28秒の33位でフィニッシュという無念の結果となっています。

前田穂南の家族情報

引用:デイリースポーツ

日本新記録を更新した大阪国際女子マラソンにも家族が駆け付けた前田穂南さん。

そんな前田穂南さんの家族構成は、

  • 父親:哲宏さん
  • 母親:麻理さん
  • 弟:翔斗さん

の4人家族であることが明らかとなっています。

父親は元ラガーマン!?

前田穂南さんの父親は‟哲宏”さんと言い、2024年1月時点で50歳ととても若く、噂によると昔はラグビーに青春を捧げたラガーマンということです。

そんな前田穂南さんの父・哲宏さんは1月28日の大阪国際女子マラソンでは、32km過ぎからピンクのジャンパーを着て沿道から声をかけながら疾走しており、フジテレビの実況でも

歩道では前田選手のお父さんが横で並走してます!小学校時代からともに走り続けてきた親子

と伝えられると、SNS上でも瞬く間に話題となり、父・哲宏さんのその姿勢には多くの賞賛の声が上がったのです。

‟ストライド”が長いのは母親のおかげ

そして前田穂南さんの母親は‟麻理”さんと言い、年齢は父親と同じ50歳で、子供には色々な経験をしてほしいという思いから、幼少期から様々な習い事をさせてきたそうです。

そんな前田穂南さんは母・麻理さんの教えのもと、実家では正座禁止で、骨に無駄な負荷がかからないように椅子に座って食事をしていたことが、現在の足の長さやストライドの長さに繋がっていると言われています。

入社前まで過ごした兵庫・尼崎市の自宅では正座禁止だったという。母麻理さん(43)は「母から『アメリカの人が足が長いのは椅子だから』と教えられたので」と理由を説明。冬もこたつを用意せず、骨に無駄な負荷がかからぬように椅子に座って食事した。

引用:日刊スポーツ

こうして子供のためなら何でも実践したという母親ももちろん、大阪国際女子マラソンでは沿道から大声でエールを送っています。

また前田穂南さんの両親は1991年に月9で放送され大ヒットを記録した『東京ラブストーリー』の世代で、共に鈴木保奈美さんの大ファンだったことから、漢字は違いますが娘に‟穂南”という名前を付けたそうです。

弟もスポーツ抜群!?

そして前田穂南さんの弟はインターネット上の情報によると‟翔斗”さんと言い、年齢は前田穂南さんの2歳下だと言われています。

そんな前田穂南さんの弟・翔斗さんについての情報はほとんどありませんが、神戸学院大学ではサッカー部に所属し、神戸学院大学内で開催されたマラソン大会6kmの部で‟19分32秒”とかなり早いタイムで優勝するなど、運動センスは抜群だったようです。

家族全員が阪神ファン

こうして4人家族で両親の愛情を目一杯受けて育った前田穂南さんは、大阪国際女子マラソンのレース前、

日本新記録の目標=『アレ』

と表現したことでも話題となりましたが、実は家族揃って阪神の大ファンであることから、今年の流行語大賞にも選ばれた岡田監督の‟アレ”を使ったそうです。

そんな前田穂南さんの阪神ファンには球団幹部もすぐさま反応し、

阪神球団幹部
阪神球団幹部
報道で知りました。始球式をお願いできればいいですね

と声を弾ませていたそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、前田穂南さんのプロフィールや経歴、そして家族情報などについてご紹介しました。

1月28日の大阪国際女子マラソンで日本新記録を樹立し、今夏のパリオリンピック出場に王手をかけた前田穂南さんは、小学生から陸上を始め、家族の声援や協力があったかたこそ、ここまで来れたようです。

そんな前田穂南さんのオリンピック出場が最終的に決定するのは、3月に名古屋で開催のファイナルチャレンジ第2戦ですが、きっとパリオリンピックに出場し、東京オリンピックの屈辱を晴らしてくれるに違いありません。