バラエティー番組の収録中に起こった事故により、腰椎の圧迫骨折と診断されている松本伊代さん。
現在も寝たきり状態で1人で日常生活を送ることは困難と報じられています。
タレント生命に関わる事故が起こった番組「オオカミ少年」は、現在も打ち切りとなることなく放送されていますが、番組の責任や賠償金の有無などが気になるところですね。
今回は、松本伊代さんの骨折事故について、
- 事故が発生した「オオカミ少年」の落とし穴動画や詳細
- 骨折事故が発生した原因
- 番組の責任や賠償金の有無
などの情報をまとめてお届けしていきます。
【動画】松本伊代が「オオカミ少年」の落とし穴で骨折事故!
番組の収録で事故が発生したのは2022年11月24日。
松本伊代さんはTBS系バラエティー番組『オオカミ少年』の収録中に落とし穴に落下した際に腰を痛め、腰椎の圧迫骨折と診断されました。
該当の番組の落とし穴の動画がこちら。
引用:TBS
落とし穴企画「ソクオチ」は2022年9月30日の放送回よりスタートしました。
松本伊代さんの怪我以外は、収録中の事故などは報告されていません。
事故後、該当の企画の放送は無くなりましたが、番組自体は打ち切りになることなく放送が続いている状態です。
松本伊代さんは当初全治3ヶ月と診断されていましたが、2023年2月時点で未だ寝たきり状態であることが報告されています。
まだ日常生活を送るのも介助が必要な状態で、タレント復帰は絶望的との声もあがっているようです。
松本伊代の骨折が発生した原因は?
原因①番組再度の不十分なシミュレーション
なぜこんな事故が起きてしまったのでしょうか?
TBSは、事故の経緯について以下のように説明しています。
《この企画は過去に2回行っており、今回も事前にシミュレーションを繰り返し行い、着地する場所にはウレタンを大量に敷き詰め衝撃を吸収するなど安全対策に努めておりましたが、このような結果となり、大変申し訳なく思っております。今後、同様のことが起こらないよう、番組制作に際しての安全管理をさらに徹底してまいります》
引用:FRIDAY
落下地点にはウレタンを大量に敷き詰めてあったということで、いわゆるオーソドックスな落とし穴の形だったようです。
また、番組では安全性の確認のため、事前にシミュレーションを繰り返し行ったとされています。
しかしながら、シミュレーションを行なったのはADの可能性が高く、そうなると20〜30代の若い方が実験台になったと予想できます。
57歳(当時)の女性と若者を同等に考えてしまうのは、安全確認としては不十分であったと言えますね。
原因②危険な仕事のオファーを受けたマネージャー
松本伊代さんは事故の約一年前にヨガで背骨を圧迫骨折されていました。
更年期を過ぎた女性は、大半が骨粗鬆症になっているとも言われています。
一年前に骨折をしたばかり、痩せ型のアラ還の女性、そんな怪我のリスクが大きいタレントへの落とし穴企画のオファーをOKした、松本伊代さんのマネージャーにも問題があったのではないかとも考えられます。
松本伊代さんの所属事務所は「株式会社ビィー・カンパニー」。タレントはヒロミさん松本伊代さん、神山典杏さんの3名のみということで、タレントが多過ぎてマネージャーが管理しきれない、ということはないはずです。
担当タレントの状態は把握できていたのにも関わらず、適切な判断ができなかったマネージャーの責任は重いですね。
松本伊代の骨折に「オオカミ少年」番組の責任や賠償金は?
引用:TBS
松本伊代さんの骨折事故で、気になるのは番組側がどこまで責任を取るのかということですね。
大きな事故が起きた場合、賠償金などは発生するのでしょうか?
まず、タレントさんは会社員ではなく個人事業主なので基本的に労災は下りません。
しかし、2021年4月に労災保険法の改正が行われ、柔道整復師、アニメーターと並び、芸能人にも労災保険が適用されるという発表がありました。
近年は危険なロケが減ってきたとはいえ、芸能人が撮影中の事故で負傷するケースは珍しいことではありません。労災保険に加入をすれば、芸能人でも労災による傷病が発生した際、以下のような多様な補償を受けることができるようになりました。
- 療養補償(3割負担なく、無料で治療が受けられる)
- 休業補償(職場復帰できるまで、日数無制限で所得補償が受けられる)
- 傷害補償(労災により障害が残った場合、程度に応じ年金や一時金が受けられる)
- 遺族補償(労災により死亡した場合、遺族に対して年金や一時金が支給される)
- 介護保障(労災により介護が必要になった場合、介護費用の給付が受けられる)
ただ、会社員と違い、芸能人は個人事業主、つまりひとり親方になりますので、ご自身であらかじめ労災の加入手続きを行っていなければ当然適用を受けることはできません。
事故の発生後にさかのぼって加入手続きをすることもできません。
つまり、松本伊代さんは加入が解禁された2021年4月1日以降に労災保険の加入手続きを取っていた場合のみ、保険給付の請求ができるということです。