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【五輪】ロシアはなぜROCに?国歌・国旗やいつまでの呼び方なのか解説

ROCの国旗画像,ロシア

2021年に開催された東京五輪、2022年に開催された北京五輪では、出場国の中に「ROC」という国がありました。

ロシアの代表選手が所属しているようですが「なぜ“ロシア”名称じゃないの?」と疑問に思った方も多いことでしょう。

今回は、オリンピックにロシアがなぜ「ROC」という名称で参加しているのか、ROCがそもそも何なのかということを詳しく解説していきます。

ROCが何の略なのか、正式名称は何なのか、さらにはメダルを獲得した際の国家や国旗はどうなるかなど素朴な疑問に関する答えもお届けしていきます。

【五輪】ロシアはなぜROCに?いつまで続く?

ROCは何の略?正式名称は?

オリンピック聖火画像

まず、ROCとは「Russian Olympic Committee」の略称です。

正式名称を和訳すると「ロシアオリンピック委員会」になります。

2021年夏季の東京五輪、2022年冬季の北京五輪ではロシアの選手たちが「ROC」の代表として参加していました。

ちなみに、2018年冬季の平昌五輪ではROCではなく「OAR(※)」という名称が使われていました。

(※)Olympic Athletes from Russia(=ロシアからのオリンピック選手団)の略

ここ数年にわたり、オリンピックではロシアの選手たちはロシア代表ではなく「オリンピック委員会」からの出場となっています。

ロシアではなくROCで五輪出場の理由

ロシアがオリンピックでROCという名称を用いるようになった理由は、ロシア代表の大規模な国際大会への出場が禁止されたからです。

事の発端は、2014年ソチ冬季五輪。

ソチ冬季五輪画像引用:朝日新聞デジタル

この大会でロシアに組織的なドーピングがあったとして、2020年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)がロシア選手団をオリンピックとパラリンピックを含む主要国際大会から除外する裁定を下しました。

ロシアの選手やチームは、ドーピング等の違反歴や疑惑がないことを証明できる場合、個人資格で「中立選手」として参加できるものの、ロシアの国歌や国旗、国家の名称などを使用することはできないことが決定されました。

その後、国際オリンピック委員会(IOC)は、2021年夏季の東京五輪と2022年冬季の北京五輪で「ROC」という名称を定めました。

ROCという名称はオリンピックに限るもので、フィギュアスケートの世界選手権では、FSR(Figure Skating Federation of Russia)という名称が用いられました。

ROCはいつまで使われるの?

ROCという名称は、2022年12月まで使用されます。

2020年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が下した裁定では、

ロシア選手団を2022年12月まで、オリンピックとパラリンピックを含む主要国際大会から除外

とされていますので、2023年1月以降問題がなければロシア選手たちはロシア代表として国際的な大会に出場できるようになります。

【五輪】ROCの国歌・国旗の扱いは?

ROCは、ロシア代表ではないため、オリンピックの場でロシアの国旗を掲げたり、ロシアの国歌を使用することは禁じられています。

その代わりとして使われているものを紹介していきます。

ROCの国歌はどうなる?

従来のオリンピックでは、ロシア代表がメダルを取った際に表彰式ではロシア連邦国歌「祖国は我らのために」が使用されていました。

ROCがロシア連邦国歌を使用することはできないため、国歌の代わりとなる楽曲が使用されています。

代わりとして使われている楽曲は、ロシアの作曲家チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番(第1楽章)」です。

フルで演奏すると20分以上かかる曲です。

ROCがIOC理事会で提案し、認められた楽曲として採用されました。

ROCの国旗はどうなる?

従来のオリンピックでは、開会式や閉会式、ロシア代表がメダルを取った際の表彰式ではロシア国旗が掲げられていました。

ロシア国旗画像国歌同様、国旗についてもROCはロシア国旗を使用することはできません。

代わりに使用されているのは、ロシア国旗と同じ白、青、赤の3色で炎を模したROC専用のエンブレムです。

ROCの国旗画像,ロシア引用:International Olympic Committee

国のカラー自体の使用は認められているため、このデザインとなりました。

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