国民的人気アニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子役を務める声優のTARAKOさん。
2024年3月4日に急逝されたことが発表され、日本中に衝撃が走っています。
そこで今回は追悼としまして、TARAKOさんの輝かしい経歴や功績について、プロフィールと併せて振り返ります。
TARAKOのプロフィール
引用:日テレNEWS
名前:TARAKO(たらこ)
生年月日:1960年12月17日
出身地:群馬県太田市
血液型:AB型
職業:声優、ナレーター、女優、シンガーソングライター、脚本家、エッセイスト
没年月日:2024年3月4日
TARAKOは日本を代表する人気声優
引用:スポニチ
TARAKOさんと言えば、今では知らない人はいないと言っても過言ではない人気声優で、国民的人気アニメ『ちびまる子ちゃん』の主人公・まる子役を務め、毎週日曜日の夕方に放送されていることもあり、老若男女問わず人気を集めています。
2024年3月4日、TARAKOが急逝
日曜と言えば『ちびまる子ちゃん』と多くのファンから愛されたTARAKOさん。
つい最近まで収録に参加するなど元気な姿をSNSにアップしていましたが、2023年3月4日に63歳という若さで急逝されたことが報じられたのです。
そんなTARAKOさんは実は今年に入ってから闘病しており、療養しながら活動していたそうですが、容体が急変し急逝されたということです。
こうして63歳という若さで急逝されたTARAKOさんの訃報には、日本中が衝撃を受けると共に、多くのお悔やみの声が上がっています。
TARAKOさん。
誰にとってもそうであるように、自分にとっても、子どもの頃から、とても身近なお声として触れてきた方でした。
そんな中、ありがたいことに、声優として、たった一度だけお会いすることができて。
ご一緒させていただいたのは『ちびまる子ちゃん』の現場。… https://t.co/K63c1qV19J— 梶裕貴 Yuki Kaji (@KAJI__OFFICIAL) March 9, 2024
TARAKOさん闘病お疲れ様でした 素敵なお声をありがとうございました
— Ruzeea (@ruzeea) March 9, 2024
TARAKOさんまで…ご冥福をお祈りします。
はじめて名前を覚えた声優さんです— ととねみぎ (@totonemigi) March 9, 2024
TARAKOの経歴
引用:リアルサウンド
独得な声で唯一無二の声優として人気を集めたTARAKOさん。
ここでは、TARAKOさんの経歴を振り返ります。
幼少期から音楽に触れ、高校の時に声優を志す
子供の頃からスポーツも歌唱力も抜群だった
両親と姉の4人家族で育ったTARAKOさんは、小学校低学年から音楽部に所属し、高学年からはピアノや少年少女合唱団に入団するなど、音楽がとても大好きだったのです。
その一方、スポーツも万能だったTARAKOさんは、小学生の頃からテニスや卓球、バレーボールやバトミントンなど様々なスポーツに挑戦し、高校1年生までバスケットボール部に所属しています。
高校から作曲を始めるも、声優を志す
しかし帰宅が遅くなるからと母親からバスケットボールを辞めるように言われたTARAKOさんは、それがきっかけでフォーク部を設立しアコースティックギターで作詞作曲を始めると、地元のライブハフスや市民会館で音楽活動をスタートさせたのです。
TARAKOさんは高校の先輩でフォーク部の創立者。予餞会に呼んだことがあって歌を歌ってもらった。ちびまる子ちゃん前、ラピュタの頃かな。そんなでだいぶ親近感感じてた。ご冥福をお祈りします。
— ayanabe (@ayanabe) March 8, 2024
こうして音楽の才能を発揮したTARAKOさんですが、一方でテレビアニメ『ルパン三世』に憧れアニメ同好会も結成していたこともあり、高校卒業後は声優になることを決意し、声優には演技力が必要だと『東京映像芸術学院』の演技声優科に進学したのです。
下積み時代を経て、ちびまる子ちゃんで大ブレイク
そして1981年にテレビアニメ『うる星やつら』の幼稚園児役で声優デビューしたTARAKOさんは、翌1982年には『戦闘メカ ザブングル』のチル役で初レギュラーを獲得するも、その後はメインキャラではなく脇役ばかりだったため、当時は声優だけでは食べていけず、アルバイトの傍らなんとか声優活動を続けるのが精一杯だったのです。
「ちびまる子ちゃん」のまる子役で有名な声優のTARAKOさんがお亡くなりになりました。
宮﨑駿監督作品では「天空の城ラピュタ」でマッジ役、「風の谷のナウシカ」で少年B役(画像2赤枠)、「となりのトトロ」でサツキに『またね~』と声をかける少女役を担当していました。ご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/aMPdwb4yg9— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) March 9, 2024
そんな中、1990年から放送がスタートするテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』のオーディションに参加したTARAKOさんは、様々な声優がオーディションに挑む中、原作者のさくらももこさんと音楽評論家の宮永正隆さんの直感で‟まる子”役に抜擢されたのです。
そして放送当初は国民的アニメに成長するとは誰も予想していなかった『ちびまる子ちゃん』ですが、気づけば国民的アニメとなったため、TARAKOさんは一躍お茶の間の人気者となり、テレビドラマや映画、そしてバラエティ番組にとメディアに引っ張りだことなったのです。
若い頃はシンガーソングライターとしても活躍
引用:朝日新聞
歌手としても、実は人気を集めていた
こうして1981年に声優デビューし、ちびまる子ちゃんの‟まる子役で声優としての地位を確率したTARAKOさんですが、先述したように子供の頃から音楽に触れていたこともあり、声優デビュー後の1983年にLPアルバム『とっておきの瞬間』をリリースし歌手デビューしています。
TARAKOさん歌手でもあったのか。知らなかった( ˘ω˘ )
よく聞くとまるちゃんの声なんだよな^ ^
#TARAKOさん pic.twitter.com/AMH75rscBK
— 日向泰煇 (@Dyhg33) March 8, 2024
そんなTARAKOさんは1990年代にかけて、
- オリジナルアルバム10枚
- ベストアルバム1枚
をリリースしており、歌っている時は‟まる子からは想像もつかない優しい声でファンを魅了し、歌手のイルカさんに似てるとも当時は話題になったのです。
昔の経験を生かし、作詞も手掛けていた
またTARAKOさんは高校時代から作曲を手掛けていたこともあり、1984年から放送されたテレビドラマ『とんがり帽子のメモル』では、作詞も手掛けるなどマルチな才能を発揮しています。
TARAKO追悼。
声優とともに、SSWの一面も。
歌手デビューは83年のアルバム「とっておきの瞬間」
そこから90年代にかけて複数のアルバム、シングルを発売。
また、複数のアニメのサントラ盤でも歌を披露。
「とんがり帽子のメモル」では作詞を手掛けた。 pic.twitter.com/9FhuU7xSpA— 歌謡大王, (@kayou_daiou) March 9, 2024
TARAKOの功績
引用:Twitter
1981年に声優デビュー以降、40年以上に渡り第一線で活躍したTARAKOさん。
ここでは、TARAKOさんの功績を振り返ります。
TARAKOの功績①唯一無二の声で多くの作品に携わる
唯一無二の独得な声で小学3年生の‟まる子を演じたTARAKOさん。
そんなTARAKOさんの功績1つ目と言えば‟声での功績”で、ちびまる子ちゃんの主人公・まる子役は、1990年の放送から実に34年以上に渡り務め、最高視聴率39・9%、平均視聴率25%を獲得するなど、‟まるちゃんブーム”を巻き起こしたのです。
TARAKOさん最後の出演回は
3月24日の1時間スペシャルか。
本当、寂しい。本当に。日本アニメ高視聴率歴代1位39.9%
これはサザエさんでもなく、
ちびまる子ちゃん。あの可愛くて独特なまるちゃんの声を採用した、さくら先生、スタッフの方々は偉大。
絶対観るしかない。https://t.co/M9M7OyF5i8
— 夜へ急ぐ人 (@onodashimuracha) March 9, 2024
そんなTARAKOさんの代表作には、ちびまる子ちゃん以外にも
- 『まじかる☆タルるートくん』タルるート
- 『みかん絵日記』みかん
- 『探偵少年カゲマン』カゲマン / 影万太郎
- 『それいけ!アンパンマン』キューピットちゃん、フランケンロボくん
- 『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』チビキング
- 『みんなだいすきそらジロー』そらジロー、ぽつリ
などで知られています。
TARAKOさん、タルるートくんも演じられてたのか
まるちゃんもそうだけど、この愛嬌のある声の雰囲気が好きだった— のか☆ (@mutukihompo) March 8, 2024
またTARAKOさんはアニメ以外にも、各局のテレビ番組のナレーションやCMナレーションも数多く担当しています。
■テレビん番組
- 『女神のマルシェ』
- 『しあわせ家族計画』
- 『銭形金太郎』
■CM
- 『明治乳業』
- 『バンダイ』
- 『森永製菓』
- 『ケーズデンキ』
TARAKOの功績②演劇集団『WAKU』を主宰
さらにTARAKOさんは1996年に演劇集団『WAKU』を主宰し、これまで多くの舞台や脚本を手掛け、2023年12月にはTARAKOさんが書き下ろした新作「something どこにいても ここ」が上演されています。
そんなTARAKOさんは今年2024年12月11日からは、TARAKOさん作・演出の舞台『マザーズ・イン・ヘヴン』の上演も予定されていたのです。
WAKUプロデュースvol.27
『something どこにいても ここ』
配信も終了しこれにて本当の千穐楽を迎えられたと思います!
ご来場くださいました皆様配信をご覧くださいました皆様応援してくださいました全ての皆様に感謝の気持ちで一杯です!
また来年お会い出来ますよう✨
誠に有り難うございました🍀 pic.twitter.com/YzAOxJaMQI— WAKUプロデュース (@waku_1996) December 24, 2023
TARAKOの功績③地元・群馬にも貢献
またTARAKOさんは群馬県出身であることから、毎年夏には『群馬交響楽団』の夏休みコンサートで案内人として司会進行を務めており、公演には未就学児から大人まで毎年多くの家族連れで賑わいを見せています。
そんなTARAKOさんは毎年、夏休みコンサートの顔として元気で愛あふれるMCを披露し、客席とオーケストラの懸け橋となる存在で多くの人に愛されたのです。
TARAKOさんと群響夏休みコンサートは毎年とても楽しみにしているコンサートの1つでした。ステージと会場全体が笑いと幸せに包まれて、… https://t.co/o0FTwI5cmQ pic.twitter.com/v9UQhyPSvU
— Keitaro Harada 原田慶太楼 (@khconductor) March 9, 2024
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では追悼としまして、TARAKOさんの輝かしい経歴や功績について、プロフィールと併せて振り返りました。
国民的人気アニメ『ちびまる子ちゃん』のまる子役を34年以上に渡り務めたTARAKOさんは、他にも多くのアニメでメインキャラを務めただけではなく、テレビ番組やCMのナレーションを務めるなど数多くの声の功績を残し、さらに主宰する演劇集団WAKUでは舞台や脚本を担当し、地元・群馬では群馬交響楽団の夏休みコンサートの案内人を務めるなど、多岐に渡り活躍したのです。
そんなTARAKOさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。