公認の野球の世界一決定戦である「WBC(ワールドベースボールクラシック)」。
日本代表がこれまで2回の優勝を誇っている注目の大会ですが、野球ファンが忘れられない話題の一つに「韓国の旗立て事件」があります。
どのスポーツでも韓国戦は“因縁の相手”と取り上げられることも多くヒートアップしやすいのですが、この時も韓国代表が行き過ぎた行動が当時大きな話題になりました。
第1回大会に起きた事件ということで、どんな内容なのかを知らない方も増えてきたと思います。
- 今回は、WBCでの韓国の旗立て事件について、
- 2006年の旗立事件の概要
- 旗立てをしたのはどの選手なのか?
- 2009年にも起きていた旗立事件の概要や選手
- 海外の反応
など、気になる情報をお届けしていきます。
【国旗事件】WBC2006の韓国の旗立て事件とは
WBC2006の旗立て事件の概要
韓国の旗立て事件は、2006年に開催されたWBCの第1回大会に起きました。
2006年3月15日に行われた、2次ラウンドでの日韓戦。
2–1で韓国が勝利したのですが、試合後に韓国の選手たちがマウンドに太極旗(韓国国旗)を突き立て大騒ぎしました。
スポーツの国際試合では、国旗を持ってアピールをする選手はよく見られますが、マウンドに国旗を立てるというのはなかなか見ない光景です。
相手国へのリスペクトやスポーツマンシップに欠ける行為には、当時代表選手だったイチローさんもFワードを口にして大激怒。
試合後には「僕の野球人生で最も屈辱的な日」とコメントを残しています。
その3日後、2006年3月15日に行われた準決勝では再び日本は韓国と対戦し、6-0で勝利。決勝でキューバを下し初代王者の称号を手にしました。
WBC2006の旗立て事件が起きた原因
韓国の選手たちが、マウンドに国旗を立てた理由は何だったのでしょうか?
日本と韓国は竹島問題等で対立状況にあり、韓国では長年反日教育が行われていたことから、スポーツの試合でも韓国選手は日本戦には特別な感情を持って挑んでいるように見えます。
また、2006年のWBCではさらに韓国陣営に火を付けるきっかけがありました。
それは、試合前のイチロー選手の発言です。
イチロー選手は試合前のインタビューで
「向こう30年、日本には手を出せないと思わせたい」
とコメントをしました。普段のイチロー選手を知っていれば、強気で自分たちを奮い立たせている意味だと分かります。
しかし、韓国メディアはこの言葉を挑戦的な意味と捉え「韓国は30年間日本に勝てない」という意味合いで報道されてました。
すると、韓国では「30年間、韓国に手を出せないのは日本の方だ」「イチローは30年って言ったけど、日本を破るのには1週間で十分だ」といった内容のプラカードが掲げられるなどイチロー選手へのバッシングが加速。
試合中にはイチロー選手がモニターに映ると大ブーイングが起きるなど、選手だけでなく観客も明らかにエキサイトしていました。
日韓の関係性に加え、イチロー選手の言葉により(歪曲した解釈ですが)韓国サイドはいつも以上に日本への敵意を持った状態で試合に臨むこととなったということですね。
WBC2006で旗立てをしたのは誰?
WBCの2009年大会で韓国の旗立て行為をしたのは、投手の徐在応(ソ・ジェウン)選手です。
引用:Wikipedia
高い制球力に定評があり、メジャーリーグにも進出していた選手です。
第2ラウンドの試合で登板していたわけではありませんが、勝利の興奮のままに旗立てを行ったようです。
当時、自身の行為に日本が気分を害していると伝えられると、
「日本の選手のことまで考えられない。あれは勝利のお祝いであり、自然な行為だった。」
と反論していました。
引退後は起亜の投手コーチに就任しています。
【国旗事件】WBCの旗立ては2009年にも行われていた!
2006年のWBCで物議を醸した、韓国選手による旗立て事件。
野球ファン以外にはあまり報じられていませんが、実は2009年に行われた第2回大会にも同じことが起こっていました。
WBC2009の旗立て事件の概要
WBCの2009年大会では、日本は大会9試合中5試合が韓国戦となりました。
韓国選手による旗立てが行われたのは、2009年3月18日に行われた第2ラウンドでの試合。
4-1で韓国が勝利すると、再び韓国人選手はマウンドに太極旗(韓国国旗)を突き立てました。
2006年の第1回大会で激怒していたイチロー選手も、複雑な表情を見せています。
第2回大会での日本と韓国は第2ラウンドまでは2勝2敗状態でしたが、5度目の対戦となった決勝では延長10回にイチロー選手が決勝打を放って大会2連覇となりました。
WBC2009で旗立てをしたのは誰?
WBCの2009年大会で韓国の旗立て行為をしたのは、
奉重根(ボン・チュングン/写真左)と李晋暎(イ・ジンヨン/写真右)選手です。
ボン・チュングン選手はアメリカのメジャーリーグも進出している実力は左腕で、イチロー選手を完封したことから「日本キラー」と呼ばれていた人物です。
引用:スポーツソウル
引退後は解説者としても活躍していましたが、2021年に泥酔状態で電動キックボードを運転していたことから免許取り消し処分にあっています。
イ・ジンヨン選手は、現役通算で打率3割、2000本安打を誇る韓国屈指の巧打者でした。
引用:中央日報
日本戦ではライトの守備でスーパープレーで日本の追加点を防ぎ賞賛を浴びました。
反日感情が特に強い選手とされ、WBC2006年大会後のインタビューでイチロー選手に対して
「どんなにいい選手だとしても、彼のように人格に問題のある選手はプロとは言えない。メジャーリーグで活躍してる選手だからと言ってパフォーマンスは安定してなかったし、聞いたほど怖い選手じゃなかった。イチローは李鍾範や李炳圭と同じレベルだった」
と痛烈な批判を行い、2007年のアジアシリーズで中日と対戦したときには
「中田賢一や山井大介レベルの先発は韓国にもいる」
という発言も残しています。そのため日本のアンチも多い選手です。
選手引退後はコーチに転身し、2019年4月6日から東北楽天ゴールデンイーグルスでコーチ研修を受けた経験もあります。
【国旗事件】WBC韓国の旗立てに海外の反応は?
WBCでの韓国の旗立て事件について、日本国内では批判の声が9割といった状態でした。
海外の反応はどうだったのでしょうか?
まず、韓国での反応については、韓国選手と同じ意識を持つ方がほとんどで「よくやった」という意見が非常に多く上がっていました。
こちらはどうしても反日思想があるものなので、悲しいですがしょうがない反応ではありますね。
海外以外の反応については、当時現場位にいたアメリカ人記者たちは
「どの競技においても自分の国の国旗を突き刺すという行為は許されない」
「韓国は相手国へのリスペクトが欠けている」
などと、口々に韓国サイドへの批判の声が上がっていたそうです。
ただ、海外の一般人の反応についてはそこまで関心がないようで「自国がやられているわけではない」という意識があるようです。
もし韓国がアメリカ相手に同じことをしたらとんでもないことになっていたことは間違い無いでしょう。