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【アジア初の快挙】山崎貴監督にフォーカス!

これまで数多くのヒット作を世に送り出し、大ヒット上映中の『ゴジラ-1.0』ではアジア初の快挙を成し遂げた映画監督の山崎貴さん。

そんな山崎貴さんはVFXの技術者から映画監督になった、異端の経歴の持ち主としても知られています。

そこで今回は、山崎貴さんのこれまでの経歴について、プロフィールやプライベート情報と併せてまとめました。

山崎貴のプロフィール

引用:文春オンライン

山崎貴は日本を代表する名監督

山崎貴さんはCGなどを駆使した映像表現

‟VFX”の第一人者

として知られ、これまで多くのヒット作を世に送り出した日本を代表する名監督です。

VFXとは

視覚効果を意味するビジュアル・エフェクツ(visual effects)の略で、簡単に言うとCG(コンピュータ・グラフィックス)や特撮・合成技術を駆使し、この世にないものを創り出すこと

そんな山崎貴さんは近年で言うと、あの人気アニメ『ドラえもん』をVFXの世界で見事に表現した『STAND BY ME ドラえもん』で老若男女問わず虜にしています。

山崎貴が米アカデミー賞でアジア初の快挙!

引用:Twitter

こうして素晴らしい映像でファンを魅了する山崎貴さん。

2023年11月には、ゴジラ70周年の実写30作目の記念作として『ゴジラ-1.0』を公開すると、136日間で興行収入64.1億円、 観客動員420万人を突破する大ヒットを記録し、「第47回日本アカデミー賞」では8冠という快挙を達成したのです。

そんな『ゴジラ-1.0』は日本のみならず世界的大ヒットを記録し、北米では41日間で興行収入が4974万ドル(約72億円)超え、さらに日本を除く世界興収が6110万ドル(約88億円)を突破し、全世界興行収入が140億円突破という記録を達成しています。

こうして『ゴジラ-1.0』の大ヒットにより、その名を世界に轟かせた山崎貴さんは、2024年3月10日にアメリカ・カリフォルニア州で開催された『第96回アカデミー賞』で‟視覚効果賞を受賞し、見事オスカーに輝いたのです。

そんな山崎貴さんが受賞した‟視覚効果賞”は、監督としては1968年公開の「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック監督以来

55年ぶり、史上2人目の快挙

で、さらに日本映画どころかアジア初という素晴らしい快挙を達成したのです。

憧れのスティーブン・スピルバーグと対面

こうして素晴らしい快挙を成し遂げた山崎貴さんは、授賞式のためにアメリカに滞在中、参加した候補者たちが集う昼食会ノミニーズ・ランチョンに参加した際、憧れのスティーブン・スピルバーグ氏が同じ会場にいることに気づいたそうです。

そこで山崎貴さんは何とか話しがしたいという思いから、持参していたゴジラを視界に入るように自らの存在を目一杯アピールすると、気づいたスティーブン・スピルバーグ氏が

スピルバーグ
スピルバーグ
ゴジラの監督か。すごい好きで3回も見たよ

と声を掛けてくれ、感激したことを明かしています。

山崎貴の経歴

引用:日刊スポーツ

『ゴジラ-1.0』でオスカーを受賞し、世界的地位と名誉を手に入れた山崎貴さん。

ここでは、山崎貴さんのこれまでの経歴をご紹介します。

中学生の時に運命を決める出会いが

生まれた2年後に『ウルトラマン』の放送が始まった山崎貴さんは、その影響もあり物心ついた頃から怪獣映画や特撮映画に夢中となったのです。

そんな山崎貴さんは中学生の時に見た『ロッキー』、『未知との遭遇』、『スター・ウォーズ』に衝撃を受け、そこから特撮の仕事を志すようになると、中学の時から友人と8mmビデオカメラでSF映画を撮影し始め、高校では映画研究部に入部し、撮影に夢中になったのです。

高校卒業後から本格的に映像技術を学ぶ

その後、長野県松本県ヶ丘高校を卒業した山崎貴さんは、上京し阿佐ヶ谷美術専門学校に進学すると、本格的に映像技術を学び、同時にCGやアニメーション制作会社である株式会社『白組』でのアルバイトを始めたのです。

そして専門学校卒業後はそのまま白組に入社した山崎貴さんは、VFXの技術者としてのキャリアをスタートすると、CMや伊丹十三監督など多くの監督の映画で沢山のVFXを制作し、着実にキャリアを重ねていったのです。

初心を思い出し、VFX技術者から映画監督の道へ

しかし宇宙船やロボットを作りたくてもそんな企画がなく、現状に満足していなかった山崎貴さんは、『スター・ウォーズ』に昔から憧れていたことから、

山崎貴
山崎貴
VFXだけ作って一生終わりたくない。自分の好きな映像を撮りたい!

という思いから、監督を目指したのです。

そしてVFXの技術者から映画監督になった山崎貴さんは、妖怪をテーマにしたオリジナル作品『鵺/NUE』を企画したところ、あっさり通ってしまったものの、制作費が20億円規模にまで膨らんでしまったのです。

そんな山崎貴さんは当時、新人監督だったことから高額な制作費は出して貰えなかったため、代わりに実現可能な規模の企画としてVFXをふんだんに取り入れた『ジュブナイル』を企画し、36歳だった2000年に同作で監督デビューを果たしたのです。

わずか3作目で監督としての地位を確率

続いて2002年にオリジナルのSF作品『リターナー』を発表した山崎貴さんは、2005年に3作目として発表した『ALWAYS 三丁目の夕日』で

  • 『第30回報知映画賞』最優作品賞
  • 『日本アカデミー賞』監督賞

を受賞すると、さらに日本アカデミー賞授賞式では主演女優賞を除く全ての部門で最優秀賞を受賞するなど、映画監督としての確固たる地位を確率したのです。

そして2013年に新設された『VFX-JAPANアワード』で

  • 『ALWAYS 三丁目の夕日‘64』劇場公開映画部門
  • 『friends もののけ島のナキ』劇場アニメーション映画部門

とダブル受賞した山崎貴さんは、その後も

  • 『永遠の0』
  • 『STAND BY ME ドラえもん』シリーズ
  • 『寄生獣』シリーズ
  • 『海賊とよばれた男』
  • 『DESTINY 鎌倉ものがたり』
  • 『アルキメデスの大戦』
  • 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
  • 『ルパン三世 THE FIRST』

と多くのヒット作を世に送り出したのです。

山崎貴のプライベート

VFX技術者から監督へ華麗なる転身を遂げた山崎貴さん。

ここでは、山崎貴さんのプライベートをご紹介します。

妻は‟佐藤嗣麻子”監督

私生活についてはあまり口にしない山崎貴さんですが、2012年に映画監督の佐藤嗣麻子さんと結婚しています。

引用:Twitter

佐藤嗣麻子さんも山崎貴さんと同様に、脚本家や映画監督として活躍しており、これまで多くの作品を発表していますが、中でも人気シリーズ『アンフェア』の脚本家として知られています。

佐藤嗣麻子の代表作

■テレビドラマ

  • 『YASHA-夜叉-』
  • 『金田一耕助シリーズ』
  • 『恋におちたら〜僕の成功の秘密〜』
  • 『アンフェア』
  • 『独身貴族』
  • 『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』
  • 『ハイエナ』

■映画

  • 『エコエコアザラク』
  • 『アンフェア 』シリーズ
  • 『K-20 怪人二十面相・伝』

そんな佐藤嗣麻子さんは2024年4月には『陰陽師0』の公開も控えており、山崎貴さんに続いてオスカーを狙えるのではないかと囁かれています。

2人は阿佐ヶ谷美術専門学校の同級生

こうして2012年に結婚した山崎貴さんと佐藤嗣麻子さんは、実は阿佐ヶ谷美術専門学校の同級生で長らく事実婚関係にあったそうです。

そんな2人は白組でも一緒にアルバイトをしており、最初にアルバイトをしていた佐藤嗣麻子さんの紹介で山崎貴さんもアルバイトをすることになったことを、佐藤嗣麻子さんがインタビューで明かしています。

知り合ったのは、学校が同じだったからです。山崎が白組に入った経緯としては、私が白組にバイトに行っていたときに、人が足りないと言われ、同じ学校の人や先輩に声をかけた中に山崎貴もいた、という流れです。  同い年の山崎はそのまま白組に就職しましたが、私は白組には就職しませんでした。

引用:文春オンライン

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、オスカー受賞の山崎貴さんのこれまでの経歴について、プロフィールやプライベート情報と併せてご紹介しました。

VFX技術者を経て、36歳の時に映画監督デビューした山崎貴さんは、3作目の『ALWAYS 三丁目の夕日』で映画監督としての地位を確率すると、2023年公開の『ゴジラ-1.0』で米アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、世界的地位を築いたのです。

そんな山崎貴さんは今後の展望として、『永遠の0』のアメリカでの公開を目論んでいると言い、今後の活躍にも注目です。