中西保志さんの「最後の雨」がGENERATIONSの数原龍友さんによってカバーされ、2024年2月10日に発売です。
同曲は1月20日に始まったドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」(テレビ朝日)の挿入歌にも、使われています。
多くの人がカバーしていますが、元歌は中西保志さんです。
今回は楽曲の素晴らしさに触れるたびに話題となる、中西保志さんを紹介しましょう。
中西保志のプロフィールと経歴
- 名前:中西保志(なかにしやすし)
- 生年月日:1961年7月18日
- 年齢:62歳(2024年2月時点)
- 出身地:奈良県奈良市
- 資格:調理師免許
- 職業:歌手
- 趣味:日曜大工、読書
- 好きなアーティスト:美空ひばり
- 1992年4月:シングル「愛しかないよ」でシングルデビュー
- 1992年8月10日:日本コロムビアより、シングル「最後の雨」をリリース
- 1993年:「最後の雨」が有線急上昇・オリコンで最チャートインし80万枚を超えるロング大ヒット
- 1995年:バラード・ベスト・アルバム「It’s only a ballade」がオリコンチャート2位へ
- 1999年3月:ドラえもん映画「のび太の結婚前夜」の主題歌に採用された、沢田知可子とのデュエット「幸せのドア」を発売
- 2007年2月21日:カバーアルバム「Standards」を発売し、ボーナストラックとして「最後の雨2007」を新録
- 2009年11月11日:アルバム「メロディーズ」をリリースし、「最後の雨」のアンサーソング「Another rain」を収録
- 2015年10月7日:シングル「秋日傘」を発売・NHK「ラジオ深夜便」10月〜12月の「深夜便のうた」に採用
- 2023年7月15日:「音楽の日2023」(TBS)に登場し、「最後の雨」を当時と遜色ないハイトーンボイスで披露
芸能界入りする前の同志社大学2年生のときにバンドを組み、中西保志さんはボーカル担当でした。
卒業後は百貨店や学習塾講師などあらゆる職につきましたが、歌は続けスティービー・ワンダーのものまねをきっかけにスカウトされます。
1992年の8月10日発売で「最後の雨」のオリコン最高順位は16位ですが、チャートへの登場週数は1年以上の55週とロングヒット。
現在もディナーショーやライブで、歌手活動を続けています。
中西保志の最後の雨はなぜ売れたのか?
中西保志さんの最後の雨が売れた理由を深掘りしていきます。
UUMの流れに沿っていた
中西保志さんの最後の雨が、歌が上手いやつがモテる(UUM)男性の力を発揮するうってつけの曲であった点が売れた理由でしょう。
音域が広い難しい曲だからです。
最も高いのはhiAと呼ばれる高い音域のラで、「瞳(ひとみ)閉じた」の「と」やサビ部分の「愛(あい)したりしない」の「い」で登場します。
最低音はmid1Bという低いシで、「さよなら呟く君」の「さ」や「悲しみ振り出す街」の「か」などです。
ほぼ2オクターブ違います。
最後の雨が発売された1992年は通信カラオケが登場し、おじさん向けスナックの延長ではなく若者の娯楽として定着しました。
最新ヒット曲が練習できる場が確立され、歌唱力を磨く機会も増えていったのです。
ルックスの良さやお金持ちだけがモテるのではなく、歌の上手さも女性の心を引きつけるポテンシャルの1つとなりました。
「最後の雨」はカラオケや結婚式などでUUMの美声を轟かせる定番となり、聴きたい曲より歌いたい曲がヒットする流れに見事のったのです。
歌詞と曲が魅力的
「最後の雨」は作詞夏目純さん、作曲都志見隆さんの中西保志さんを代表する名曲です。
歌詞と曲の良さも売れた要因の1つといえるでしょう。
日常的に歌ったり、聴きたくなったりするためには楽曲そのもののポテンシャルが大事になるからです。
サビ部分の「本気で忘れるくらいなら泣けるほど愛したりしない」は失恋の悲痛な思いと相手への強い気持ちが伝わります。
ほろ苦くフラれた経験のある人にとって、強烈に刺さり共感できるフレーズです。
反対に歌詞が好きになれない人も、曲が気に入ればハミングで口ずさめます。
歌詞の意味を深く考えると受け取り方によって、恐怖を覚える人も。
執着にも似た愛を感じますね。
しかし少しでも好意を持った人からなら、熱い思いを寄せられて嬉しく思うのかもしれません。
歌唱力
透き通るようなハイトーンボイスからなる中西保志さんの歌唱力も、「最後の雨」が人気な理由です。
素晴らしい作詞と曲を聴かせる本物の実力に、圧倒されます。
音域が広く難しい「最後の雨」を見事に歌い上げる中西保志さんのスキルが、多くの人の心を虜にするのでしょう。
中西保志の「最後の雨」のカラオケランキング
中西保志さんの「最後の雨」は、発売から30年以上経過した今でもカラオケで歌われています。
カラオケの鉄人全店舗で歌われた2023年の年間カラオケランキングによると、76位でした。
中西保志の「最後の雨」にはアンサーソングがあった
中西保志さんの最後の雨には、実は次のアンサーソングがあります。
中西保志さんのカバーアルバム「メロディーズ」に収録されており、少し「最後の雨」を意識した女性目線の内容となっています。
中西保志の最後の雨への口コミ
https://twitter.com/FbK9rwCeHnRvxTp/status/1753175293114855569?s=20
改めて聞いて大人な雰囲気にも合うし、名曲は色褪せないと高評価でした。
中西保志の最後の雨はいつ聴いても染みるね。#土管ラジオ#ちょんまげ
— 山口ゼブラ (@tamori_zebra) January 28, 2024
いつ聞いてもジーンとくるという声もあります。
中西保志の「最後の雨」を聴いたら目から水が垂れてきた。
— wizu (@wizu823225) January 27, 2024
感動して、涙を流す人もいるようです。
中西保志の「最後の雨」の別バージョン
中西保志さんの「最後の雨」は、例えば次のような多くの他アーティストにてカバーされています。
2003年8月13日〜10月2日まで放映された韓国ドラマ「窈窕淑女(ようちょうしゅくじょ)」に使用された主題歌「淑女へ」は、中西保志さんの「最後の雨」を朝鮮語でカバーしたものです。
2024年にカバーが決まった経緯は、鈴木おさむさん。
2024年3月31日に放送作家と脚本の仕事を引退することが決まっています。
GENERATIONSのボーカル数原龍友が、中西保志氏の代表曲「最後の雨」をカバー!! 鈴木おさむ氏が脚本を手掛ける引退前最後の地上波連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』の挿入歌に決定!そして2月10日に配信SGとしてリリース決定!! | エイベックス・ポータル https://t.co/MzAv0AzBEE pic.twitter.com/IFj2ubiJKE
— avex news エイベックスニュース (@avexnews) January 19, 2024
ドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」(テレビ朝日)で、脚本を務める鈴木おさむさんが中西保志さんの曲「最後の雨」を番組で聞き圧倒されて挿入歌に利用したいと思ったそうです。
歌唱力が必要で高い原曲キーを誇る楽曲のカバーは困難と感じていたところ、プライベートで関わりのある数原龍友さんは歌い上げることができると思いオファーしたといいます。
最後の雨の中西保志さんと、中西圭三さんは混同されがち
同時期に活躍した、シンガーソングライターの中西圭三さんと混同されることが多いですが、次の通り違います。
ちなみに、元KING & Princeの平野紫耀さんのカラオケの十八番は、中西保志さんの「最後の雨」だそうです。