安倍晋三元首相の弟は、衆議院議員の岸信夫さんです。
兄弟なのに苗字が違うのはなぜ?
と、気になる方も多いことかと思います。
血も繋がっているお二人ですが、岸信夫さんは安倍家から養子に出されたことで違う苗字となっています。
政治家一家の安倍家から、なぜわざわざ養子に出されたのでしょうか?
今回は、安倍晋三さんの弟・岸信夫さんが養子出された複雑な背景に迫っていきたいと思います。
安倍晋三の弟・岸信夫の苗字が違う理由は?
苗字が違う理由は養子だから
顔もよく似ていますが、苗字が違います。
その理由は、岸信夫さんが岸家に養子入りしているためです。
長男は安倍寛信さん、次男が安倍晋三さん、三男が岸信夫さんです。
岸信夫さんは、生後間も無くしてに母親の兄である岸信和さんと仲子夫人の養子となりました。
大学入学まで養子だと知らずに育っていた
生後すぐに岸家に養子入りした岸信夫さんは、自分が養子であること、実の父母が安倍晋太郎さんと安倍洋子さんであることを全く知らずに育ちました。
出生の事実を初めて知ることとなったのは、大学進学の際に必要書類として戸籍謄本を取り寄せたとき。
戸籍謄本に「養子」とあったことなどから、自身が岸家であることや、安倍晋三さんが実の兄であることを知り、大変ショックを受けたそうです。
「見た瞬間アレッて思いました。そのときのショックは、それは大変なものがあった。それからひと月ほど『何で教えてくれなかったんだ』という思いもあって、頭のなかが一種錯乱状態に陥りました」
引用:Wikipedia
幼少期から安倍家と岸家のつながりは密なものがあり、一般的ないとこ同士よりは会う回数も多く、岸信夫さんからすると高校生になっても安倍晋三さんは「仲の良い親戚のお兄さん」という存在だったとのこと。
そのため、急に兄弟だとわかって混乱はあったようですが、気持ちの整理がついてからはこれまで通りの付き合いを続けるようになったそう。
今でも正月の間や夏休みは一緒にゴルフに行ったり、お互いの家族と一緒に夕食を楽しんだりするなど、家族間の仲は大変良いとされています。
安倍晋三の弟・岸信夫はなぜ養子に出されたのか?
養子の理由は後継問題!
安倍晋三さんの弟・岸信夫さんの苗字が違う理由は、母方の岸家の養子に出されたことだと分かりました。
ただ、なぜ安倍家から岸家に養子に出されてしまったのでしょうか?
その理由については、養子先である岸信和さん・仲子さん夫妻に子供がいなかったためとされています。
また、岸信和さんが小児麻痺を抱えており、政治活動が困難だったことに伴う縁組だったとのこと。
ここでもう一度家系図を見てみましょう。
安倍家は男の子が3人も産まれており、後継問題はクリア状態でした。
しかし、岸家の血が途絶える恐れがあったため、安倍家から縁組を組んで信夫さんを後継候補としたわけですね。
華麗なる政治家一家である岸家の血を途絶えさせないために、養子という選択が取られたということです。
安倍家3人目の子供は養子と決まっていた?
安倍家から岸家に養子に出された岸信夫さん。
実は、産まれる前から養子に出されることが決まっていました。
安倍一家:左から、洋子と次男・晋三、夫・晋太郎と長男・寛信(1956年) 引用:Wikipedia
安倍晋太郎さんと岸の長女・洋子さんが結婚する際、
「三人目が男なら岸家の養子とする」
との約束事が交わされていたといいます。
安倍洋子さんはお腹を痛めて産んだ我が子を手放すことをためらったという話もありますが、結果的に養子に出す決心をしました。
闇が深いというか…一般人には理解ができない世界のお話ですね。
安倍晋三の弟・岸信夫ってどんな人?
岸信夫のWikiプロフィール
引用:自民党
- 氏名:岸信夫(きし のぶお)
- 生年月日:1959年4月1日
- 年齢:65歳
- 出身地:東京都
- 所属政党:自由民主党(安倍派)
岸信夫の学歴や経歴
岸信夫さんの出身校がこちら。
- 出身幼稚園:松濤幼稚園、慶應義塾幼稚舎
- 出身小学校:慶應義塾普通部
- 出身高校:慶應義塾高校
- 出身大学:慶應義塾大学経済学部
慶應一本の政治家エリートの王道的なコースを歩んできました。
慶應大学卒業後の経歴はこちら。
- 1981年4月:住友商事に入社
- 2002年8月:退社
- 2004年7月:第20回参議院議員通常選挙に山口県選挙区から自民党公認で出馬し初当選
- 2004年10月〜:自由民主党の広報局次長、青年局次長、自由民主党 農林水産関係団体委員会 副委員長、自由民主党 NPO・NGO関係団体委員会 副委員長を務める
- 2010年7月:第22回参議院議員通常選挙で再選
- 2012年11月30日:参議院議員を辞職(衆議院へ鞍替えのため)
- 2012年12月16日:第46回衆議院議員総選挙に山口2区から立候補し初当選
- 2013年9月30日:外務副大臣に就任
- 2014年12月14日:第47回衆議院議員総選挙で再選
- 2016年1月4日:衆議院外務委員長に就任
- 2016年8月5日:再び外務副大臣に就任
- 2017年10月22日:第48回衆議院議員総選挙で3選
- 2018年10月:衆議院安全保障委員長に就任
- 2019年9月26日:衆議院議院運営委員会筆頭理事に就任
- 2020年9月16日:菅義偉内閣で初入閣、防衛大臣に就任
- 2021年10月31日:第49回衆議院議員総選挙で4選
大学卒業後、一度は就職していた岸信夫さん。
食料調達のため世界中を飛び回った商社マン時代であったそうです。
実の兄である安倍晋三さんは岸信夫さんの政界入りには反対していたそうですが、結果的には同じ世界に入ることとなりました。
岸信夫の嫁や子供など家族構成は?
岸信夫さんの嫁や子供などの家族構成はこちら。
- 嫁(妻):岸智香子(旧姓:入江)
- 長男:岸信千代
- 次男:名前不明
智香子さんや、智香子さんの父親は当初岸信夫さんが政治家になることに反対していたとされています。
結婚するときには「政治家にならない」と明言して結婚を認めてもらったのですが、最終的には理解を示してくれたそうです。
長男の岸信千代さんは、慶応大学卒業後、2014年フジテレビに入社し報道局社会部の宮内庁担当として働いています。
甥・岸信千世
慶応卒後、2014年フジテレビ入社
報道局社会部の宮内庁担当
「まっすぐな人柄で、熱心な仕事ぶり。入社時からずっと政治部志望。本人は『(報道の世界で)10年は勉強する』と話す」(フジテレビ関係者)国父と国母の甥っ子様を抱えては政権批判もできんわな
おでこにフジ pic.twitter.com/n8J4ks1Axk— ザアカイ (@shimamossan) January 21, 2019